【最高の】如月千早26【ステージを!】at GAMECHARA
【最高の】如月千早26【ステージを!】 - 暇つぶし2ch530:SS
08/03/06 03:32:44 sx9Ai6dOO
 『料理天国』
─ ・ ─
細々と営業を続ける商店街の魚屋。
そこに若いお客が来るようになったのは、ここひと月の事。
言わずとしれた如月千早嬢である。
Pの乱れた食生活を改善する為、ヘルシーな魚料理に挑戦するのだった。
─ ・ ─
「あの……」
「へいらっしゃい!!お嬢さん、何にいたしましょう」
初老の店主が千早に声を掛ける。
どうやら千早が芸能人だという事に気付いてないらしい。
「お、お弁当に合うものを……」
「おっ、彼氏に弁当かい?」
「そ、そんな……違います」
千早は顔を真っ赤にして否定する。
「わははっ、図星かい? あんたみたいな美人に弁当を作ってもらえるなんて、男冥利に尽きるってモンだ!!」
店主は高笑い。
「あんたっ!、若い娘さんをからかってんじゃないよ。ごめんねぇ、お客さん」
「い、いえ……」
店主に代わり、おかみさんが千早の相手をする。
「お弁当のおかずねえ……。失礼だけどお客さん、料理は得意?」
「あまり得意ではないです……」
「じゃあ、カジキの味噌漬けなんてどう? 焼くだけでいいし、冷めても美味しいし」
「では、それを下さい……」
「はい毎度。あ、そうそう、焼くときはお味噌を焦がさないようにね」
おかみさんは味噌漬けの切り身を手早く包むと千早に手渡した。
─ ・ ─
数日後
「あら、お嬢さん。いらっしゃい。今日もお弁当?」
「は、はい」
「じゃ、この鯵と鰯のすり身はどう? 隠し味で少しマグロを入れてあるのよ。
 一口ハンバーグにしてポン酢で食べると美味しいわよ」
「では、それを下さい」
─ ・ ─
「あ、あの今日は煮物に挑戦したいと……」
「じゃあ、鰤だね。煮汁の作り方は……」

「今日は揚げ物を……」
「鱈の竜田揚げに餡を掛けて……」

こうしておかみさんの指導の下、千早は料理の腕を上げていった。
─ ・ ─
「こんにちは」
「おお、あんたかい。いらっしゃい」
店先にいた店主が千早に挨拶する。
「しっかしあんたも水くせぇな。何も俺らに隠すこたぁねえじゃねえか」
千早は自分が芸能人であることが露見したと思った。
自分を特別扱いしないこの店が好きだったが、その場所がもう無くなってしまう。
そう思うと千早の心を言い知れぬ寂しさが覆っていった。
だが、店主は予想だにしないセリフを口にする。
「あんた、結婚してたんだってな。」
「えっ!?」
「うちの母ちゃんに聞いたぜ。旦那の為に料理の修行してたんだって?」
「えっえっ!?」
おかみさんは一生懸命に料理を習う千早を見て、新婚主婦と勘違いしていた。
「若いのに感心なこったぜ。お嬢さん呼ばわりして悪かったな。これからは若奥さんって呼ばしてもらうぜ」
「ち、違……」
「んじゃ改めて。若奥さん、今日は何にいたしましょう!!」

小鳥「いま、ティンと来たわ!! 萌えセンサーにティンと来たわ!!」


次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch