【最高の】如月千早26【ステージを!】at GAMECHARA
【最高の】如月千早26【ステージを!】 - 暇つぶし2ch282:SS
08/03/03 05:57:56 EoiQvBqXO
 『過去からの侵略』 その1
─ ・ ─
「お兄ちゃん!?」
P「ん?」
千早と事務所に戻ろうとしていたPを呼び止める声。
「やっぱりお兄ちゃんだ♪」
声の主は若い女の子だった。
年の頃は千早と同じか少し上くらいか。
流れる栗色の髪を二つの青いリボンで結っている。
いわゆるツインテールと呼ばれる髪型だ。
P「お兄ちゃん……俺をお兄ちゃんと呼ぶ君は……一体?」
Pは当惑する。
自分の知り合いにこんな綺麗な子いたか……。
キリッと整った目鼻立ちと豊満なスタイルは、765プロのアイドル達にも引けを取らない。
Pは暫くの間、女の子の顔を見ていた。
記憶の中の面影と、目の前の少女が重なる。
P「もしかして、夕璃?、お前夕璃か!」
夕璃「お久しぶりです、お兄ちゃん」
P「本当に久しぶりだなぁ、いつ日本に戻ってきたんだ?」
夕璃「昨日です」
P「綺麗になったなあ…。最初誰か分からなかったよ」
夕璃「ありがとうございます」
夕璃と呼ばれた少女は優しく笑った。
その笑顔に何かを感じ取った千早はPの袖を引っ張った。
千早「あのっ、プロデューサー。こちらの方は?」
P「この子は牧原夕璃。小さい頃近所に住んでたんだ。」
夕璃「牧原夕璃です。どうぞよろしくお願いいたします。」
深々と頭を下げる。
話し方、仕草の一つ一つが育ちの良さをを感じさせる。
P「んで、こっちが如月千早。俺のパートナーだ」
その言葉に千早は僅かに頬を染め、夕璃の肩がピクッと揺れた。
夕璃「パートナー?」
P「ああ、俺は芸能プロダクションのプロデューサーをしていてね。千早は俺の担当するアイドルなんだ」
千早「如月千早と申します。プロデューサーにはいつもお世話になってます」
夕璃「なんだぁ、仕事上のパートナーなんだ……よかった。」
千早は最後のつぶやきを聞き逃さなかった。
疑念が確信に変わる。
この子はPに好意を持っている!!
ただでさえ事務所内にライバルが多数いるのに、今度は幼なじみまで……。
そんな千早をよそに、Pと夕璃は昔話に花を咲かせる。
そして話題は恋人の有無になった。
夕璃「お兄ちゃん、彼女は?」
P「いないよ。お前こそ彼氏は?」
夕璃「いません。私が好きなのはお兄ちゃんだけですから♪」
夕璃は嬉しそうにPの左腕に抱きつき、そのまま腕を組んだ。
P「おいおい、兄離れしないといつまてたっても彼氏が出来ないぞ?」
夕璃「構いません。お兄ちゃんがお嫁にもらってくれれば」
千早の端正な眉がつり上がる。
千早「プロデューサー、無駄話している余裕はありません。早く事務所に戻りましょう」
Pの足を9393しながら踏みつけた。
P「いでーっ!!何するんだ千早!」
千早は顔を背けている。
夕璃はくすりと笑った。
夕璃「嫉妬は醜いですよ」
千早「くっ……」
千早と夕璃の間に見えない火花が散る。
Pを巡る女の戦いの幕は今、切って落とされた。

(続く)


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