08/02/29 22:00:57 BrdhyZQ/0
「う~んう~ん」
「どうしたんですか、プロデューサーさん?」
唸っている彼の姿に小鳥は首を傾げる。
「いやぁ、実は企画書のアイデア帳を見直していたんですが・・・・・・」
「何か問題でも?」
「これを見て下さい」
『小鳥さんと座布団』
「俺はどんな企画を誰にさせようとしていたんでしょうか?」
「私に聞かれても困るんですけど・・・・・・」
情けない顔で聞いてくる彼には申し訳ないが小鳥としてもどうしようもない。
「小鳥さんと座布団投げをするとか・・・・・・」
「それは放送に耐える企画なんでしょうか?」
「多くの座布団から小鳥さんが椅子に着けている座布団を当てるとか・・・・・・」
「私の座布団に拘る理由が不明です」
「アイドル対抗笑点で小鳥さんが座布団を運ぶとか・・・・・・」
「私は他人の幸せを運んでいるほどの余裕はありません」
「座布団怖い・・・・・・」
「プロデューサーさんは既に腰痛対策に三枚も座布団を重ねているじゃないですか」
「個人的には千早とあずささんで何とか漫才できないかと・・・・・・」
「あずささんのボケに千早ちゃんのツッコミ力が何処まで対抗できるか・・・・・・」
出てくる答えはどれも駄目だ。
「本当に俺、何をやろうとしていたんだろ?」
「ちなみに他にはどんなのがあるんですか?」
「そうですね・・・・・・小鳥さんと瞬間接着剤、千早と味噌汁でしょうか」
「それ、本当に企画書ですか?」
「本当ですよ。それにしてもどうするかなぁ」
「頑張って悩んで下さい」
そう言って彼の肩を叩き、小鳥は自分の席に戻る。
プロデューサーさん、まずは私に座布団と幸せを運んできて下さい、と思いながら。
風呂で精一杯考えてみたけど、駄目だった。
さすがに風邪引き状態でコンビニまで出る元気はなかった。
本人さえ駄目だったのにスレ住人の想像力に感服した