【ありがとうと】如月千早25【言える日】at GAMECHARA
【ありがとうと】如月千早25【言える日】 - 暇つぶし2ch729:SS
08/02/26 21:42:49 7kbI0el80
「もう、プロデューサー、飲み過ぎです」
「だってさぁ、ちひゃやの二十歳のたんじょーびだから、正しいお酒の飲み方をおしえよーと」
「呂律が回っていませんよ」
そう言って千早は彼の前にあるグラスを取り上げる。
事務所の休憩室を彼と二人で貸しきりにして良かった。
お酒を飲むのは教育の一環として、許可を得ていたがこれはヤバイ。
「確かに二十歳になったのでお酒を飲んでみたいと言いました。
 お酒の種類や飲み方を教えて欲しいとも言いました。
 その教師役がべろんべろんになってどうするんですか」
「いやぁ、ちひゃやに格好いいトコ見せておかないと思って。
 ほら、千早はどんどん美人になる一方で、俺はどんどんおっさんになる一方で」
「既にプロデューサーのことはよく知っています。
 付け焼き刃で格好付けても意味ありませんよ」
「そういえば、そうだったなぁ。あ、無意味だったと分かった途端に気が抜け・・・・・・」
言っている途中から彼の声が消え、寝息に変わった。
「プロデューサー? もう、寝てしまって」
返事がないので千早は彼が飲んでいたグレープフルーツサワーに口を付ける。
下手なジュースより果汁が多いそれは千早の好みだ。
「私、意外とお酒に強かったんだ」
新たな自分を発見し、千早はちょっと安心する。
「さて、プロデューサーをどうしようかな?」
ちょっと考えて、千早は思いつく。自分の力では彼を動かせない。
「そうよね、炬燵に入っているとは言え、このままだと風邪をひきかねない。
 でも、私の腕力ではプロデューサーを仮眠室まで運べない。
 他のスタッフを呼び出すのも悪いし」
そう言って、千早は炬燵から言ったん出て、彼の隣に入り直す。
「こうやって、くっついたら二人とも温かくて風邪をひかないわね。
 ええ、これは風邪をひかないためで、疚しいことはないにもない。
 ふふ、それにしてもプロデューサーの臭い、出会った頃から変わらないわね」
彼の上着を脱がし、その肩に枕にして、千早は彼の腕を抱え込み、ゆっくりと目を閉じる。
「明日は六時に起きれば、誰にも見られないわね」
携帯電話のアラームをセットして、千早は目を閉じた。

「ふふ、甘いわ、千早ちゃん。萌えの予感があれば、私は残業、会社宿泊も厭わないのよ」
休憩室のドアを小さく開け、小鳥は愛用のCCDカメラを回す。
「これで秘蔵のコレクションがまた充実したわね。
 さ、私も仮眠室で寝よう、一人で・・・・・・そう、一人で・・・・・・一人のままで千早ちゃんの二十歳の誕生日を迎え・・・・・・たのね、私」

こうですか!? コンビニ抜きで考えたよ


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