08/02/22 20:40:20 iEDn0d4FO
>>155
ティンときたので書かせていただきました
途中まで流用なのは時間短縮のためです
少々恥ずかしいお話ですが、ライブ時に全力で歌った後で乗る車の中は、
達成感と開放感、そして心地よい揺れと暖房が効いていて、この環境で寝るなというのは
例え律子でも厳しいのでは……と感じます。美希ならほぼ100％耐えられないでしょう。
プロデューサーに運転させて、わたしが寝てしまっているのは心苦しいのですが、ステージでは
一切手を抜けない性格なので、どうしてもこのようになってしまいます。くっ……
そうこうしているうちに、今日もあっという間に765プロまで戻ってきてしまいました。
市民ホールまでは車で1時間以上かかる距離なのですが、それだけ深く眠ってしまったようです。
いつも着いたらプロデューサーが声をかけて起こしてくれるので、それを待っていたのですが……
不思議と今日はエンジンを切っても、彼が声をかけてきません。
どうしたのかと思いましたが、プロデューサーの声を待ってて半分起きてたというのを知られるのは恥ずかしくて……
声をかけるタイミングを逸したまま、彼は車から降りると、わたしの寝ている後部座席のドアを開け、私のほほを突っつきました。
既に起きるタイミングを失っているため私はそのまま寝た振りをするしかありません。
｢ん……｣
私はそんなプロデューサーの執拗な突っつき攻撃から逃れるためちょうどそっぽをむくような感じで寝返りを打ちました。
｢千早はぐっすり寝てるようだな…｣
そう言うとプロデューサーは私の両腕を自分の肩に引っ掻けるように引っ張り、私の太ももをしっかりとかかえ立ち上がるとドアを閉め、歩き出しました。
薄目を開けて確認したところ目の前にはプロデューサーの頭がありました。
どうやら私はおんぶをされているようです。私を寝させてあげようという心遣いはありがたいのですが
さすがに高校生にもなっておんぶをされるのは色々と気恥ずかしいものがあり
しかし今さら起きるわけにもいかないのでしばらくの間心の中で悶々とする状態が続きました。
しばらくするとプロデューサーが立ち止まりました。どうやらエレベーターを待っているようです。
到着したエレベーターに乗り込み、ボタンを押そうとしたのでしょう。片手の支えが一瞬ですがなくなったせいで
私はバランスを崩し落ちそうになってしまったので反射的に腕に力を込め落ちないようにプロデューサーを抱きしめました。
幸いにも落ちることもなくエレベーターは動き出しました。