08/02/08 21:01:22 T/N5IbCh0
春香「……ぷっ」
千早「どうしたの、春香? いきなり吹き出して」
やよい「なにかあったんですか?」
春香「これ見てよ、これ」
雪歩「私たち765プロ所属アイドルの総合ファンサイトだね」
春香「うん。そこの掲示板で書き込m……覗いてたんだけど、面白いレスがあったの」
亜美「面白いレス?」
真美「はるるん、どれどれ?」
春香「これよ」
真「えっと、なになに。『僕は如月千早さんの大ファンです。凛としたクールな雰囲気が大好きです』」
千早「? これのどこが面白いの? ―って、なに? どうしてみんな笑ってるの!?」
伊織「だ、だって……千早がクール」
春香「ねっ、おっかしいでしょ。更にそれへの返信が最高なの」
美希「『俺も千早ちゃんが好きだよ。孤高の狼って感じがしてカッコイイよね』だって」
真「こ、孤高の狼」
雪歩「ま、真ちゃん、笑っちゃ失礼だよ」
あずさ「あらあら。そう言う雪歩ちゃんも肩が震えちゃってるわよ」
春香「面白いでしょ。いくらなんでも狼はないよね」
律子「ま、仕方ないわよ。ファンの人達は千早の本性を知らないんだから」
千早「……い、言いたい放題。みんな、私をなんだと思ってるのよ。じゃあ聞くけど、何だったら合ってるの?」
伊織「なにって、そんなの決まってるじゃない」
美希「千早さんは子犬っぽいの」
やよい「ワンちゃんみたいですよね」
亜美「千早お姉ちゃんは犬に決まってるよ」
真美「犬以外ありえないよね」
千早「あ、あのねぇ」
あずさ「でも、千早ちゃんにも狼みたいな時期はありましたよ」
律子「そうね。765プロに入ったばかりの頃はそんな感じだったかしら」
真「確かにそうかも。あの頃の千早は狼ってイメージだったなぁ」
雪歩「人を寄せ付けない雰囲気があったもんね」
千早「そんな遠い過去みたいな言い方……」
春香「いいじゃない。私は今の柔らかい千早ちゃんの方が好きだよ」
やよい「はい。私も大好きです」
美希「ミキもツンツンしてない千早さんの方がいいな」
伊織「ま、今の千早の方が付き合っていて楽しいのは間違いないわね」
亜美「弄っていて面白いし」
真美「だねだね。千早お姉ちゃんのリアクションは最高だもん」
千早「褒められてるんだか、そうじゃないんだか。
……まったくもう。ふふっ」
小鳥「千早ちゃん、愛されてますね」
P「ですね。それにしても、千早が孤高の狼ですか。
俺が言うのも何ですけど、やっぱり身内と外じゃイメージに大きな差が出来ますね」
小鳥「千早ちゃんが狼っていうの、私は今でもそんなに外れてないと思いますよ」
P「え?」
小鳥「知ってます? 狼ってすごく一途な動物なんですよ」
P「そうなんですか?」
小鳥「生涯で同じ相手としか番わないんです。
決して浮気をしない、相手を裏切らない動物なんですよ。
千早ちゃんに通じるところ、あると思いますよ」
P「なるほど。そう言われるとそうかもしれませんね」
小鳥「ついでに言うと、狼の夫婦ってものすごく仲睦まじいんです。見ていて微笑ましくなるくらいに」
P「へぇ。―いいですね。俺も、俺たちもそうなりたいものです」
小鳥「プロデューサーさんと千早ちゃんなら大丈夫ですよ」
P「小鳥さんにお墨付きを貰うと心強いですね」
小鳥「でも」
P「でも?」
小鳥「プロデューサーさんはまだ狼になっちゃダメですよ。
千早ちゃんは15歳なんですから。もう暫くは自重して下さいね♪」
P「…………はい」