08/01/17 01:28:47 TEzJee1U0
>>48
千早「……また失恋ソングですか」
P「また、だな」
千早「まあ、嫌いではないからいいのですが。
以前一度だけ恋が成就する歌を頂きましたけど、その後はずっと失恋物ですね」
P「でも、おかしいなぁ」
千早「なにがですか？」
P「作家の先生には明るい歌詞とかも依頼してるんだけど」
千早「そうなんですか？」
P「うん。けど、出来上がってくるのは何故か失恋ソングばかりなんだよ」
千早「どうしてなんでしょう？ 私、そんなに失恋のイメージがあるのでしょうか？」
P「そんなことはないと思うんだけど。
―不思議だなぁ」
千早「不思議ですね」
小鳥「本当に不思議ですね。どうしてなんでしょう？」
社長「実はね、いま業界内には暗黙の了解があるんだ」
小鳥「暗黙の了解？」
社長「如月千早に明るい恋の歌を歌わせてはいけない、というものだよ」
小鳥「どうしてそんなものが？」
社長「そういう歌を如月君に歌わせると、視線がずっと彼に向いてしまうらしいんだ。
本人は意識してないみたいだがね」
小鳥「……なるほど」
社長「それ故、これからも失恋ソングが続くだろうね。
如月君の凛としたイメージにも合っているし、なによりそれが一番安全だから」
小鳥（とすると、千早ちゃんが失恋ソングから解放される日は……来ないわね、きっと）