08/01/16 22:11:33 oc8FLimp0
「い、いま……か…えった…よ…」
玄関の扉を開けたPが息も絶え絶えの口調で、やっとの事千早に告げる
「だ、大丈夫ですか!? だから、無理なさらずにって…」
「…そ、そんな事……いっても…」
「それより、早く上がって下さい! 今、布団用意しますから」
「ああ…」
「しっかりして下さい」
そう言いながら、千早がPに肩を貸す
男性の重さは確かに千早にとってはキツイ物が有るが、そんな事は言ってられない
ましてや、彼には明日も普通に激務が待っているのだ
一刻も早くPを休ませたい一心で、何とかリビングのソファまで運ぶ
が、当然の様にソファに倒れ込むP
「待ってて下さいね、すぐ用意しますので!」
「…あ………あ…」
さて、戻って来ると…
言うまでも無く、お約束事の様に寝息を立ててPが眠ってしまっていた
軽い溜息が、千早から漏れる
一度寝込んでしまうと、なかなかPは起きないからだ
「プロデューサー? ほら、布団で寝ないと…」
「…んー…」
「ダメですよ、プロデュー(ry ………え?」
一瞬、何が起きたか判らなかった
今まで、眼下に有ったPの横顔が、何時の間にか眼前に見えている
しかも距離が、かなり近い
寝返りを打ったPが、千早を抱きかかえたのだ
「ちょ…、ぷ、プロデューサー!?」
顔を赤らめながら慌てて声を掛けるが、その声がPに届く訳も無い
「…ん……、ち…はや…………り…がと……、…す……き…………よ……」
「!?」
よりによってPからの告白が寝言でとは…
暫しの後、又、千早が溜息を付く
顔は赤らめたままだったが、今度は微笑みながらPに向かって囁いた
「そう言う台詞は…勇気を出して、キチンと言って下さいね。 私、待ってますから。ずっと…」
台詞を終えると、ユックリと千早の顔がPの横顔へと重なっていく
後からそれを知った時に、彼は一体どんな表情を見せてくれるのだろう?
と、楽しそうに思い描きながら