07/12/31 23:25:55 E/I3vOj10
【自宅にてこたつに入りながら】
テレビでは今年一年の出来事を振り返っている。
はやいもので、もう大晦日。
年越し蕎麦を食べ終えた俺は、千早とふたりでくつろいでいた。
P「今年ももう終わりだなぁ…」
千早「はい」
P「千早としては、どんな1年だった?」
千早「そうですね……本当に、色々なことがありました。
…辛いことも、沢山ありました。けど……」
P「けど?」
千早「…えっと…良いことが、それを吹き飛ばしてくれた、というか…」
P「へぇ、そんなにすごい良いことがあったんだ?」
千早「……」
そう返すと、千早は少し不満げな表情でそっぽを向いてしまった。
P「え、どうした?」
千早「別に、なんでもないです」
P「何で拗ねてるんだよー…」
…
…
千早「…プロデューサーが、いてくれたことです」
P「へ?」
千早「苦しいことも色々経験しましたけど、私を支えてくれる人がいたから。頑張れました。
プロデューサーがずっとそばにいてくれたことが、私にとって何者にも変えがたい、良いこと、です」
P「…」
思わず正面の千早の顔を見つめてしまった。
…そんな些細なことで、
千早「な、なんですかっ?」
P「い、いや…………千早」
千早「はい?」
P「ん」
ポンポンと、自分の隣にスペースを開け、手で示す。
千早「…」
数瞬恥ずかしそうに躊躇う様子を見せたが、黙って俺の隣に入ってくる。
P「1年間、お疲れ様。来年も、よろしくな?」
千早「…はい」
そういって頭を撫でると、恥ずかしそうに頷いた。
彼女の側にいることの幸せを、俺はかみ締めた。
SSおさめ。
良いお年をー