08/01/10 02:52:22 mVTFy+n50
※妄想ごった煮にさらに濃ゆいソースをかけにきましたよ。
馬鹿ネタばかり書いてたので、たまには真面目にしてみました。
>>589の続き……のつもり(ランクA)
ふぅ……小鳥さんにも困ったもんだ。さすがにあの状況は俺もパニクったぞ。
酔って幼児退行するあまりにあんなこととかこんなこととか……どっかで見た漫画じゃあるまいし。
って、あの漫画は催眠術か?まさこの際そんな事はどうでもいいや。
とりあえず小鳥さんには事務所での片付けを全部やってもらうことにした。
彼女もさすがにやりすぎたと反省してるし、これ以上責めることもないだろうが……
未成年に飲酒なんて、悪徳記者が聞きつけたら千早一人のピンチじゃなくなるからな。
765プロへの大打撃……下手をすれば社長の解任など、予想される被害は計り知れない。
千早のマンションに連れて行くにも、飲酒検問にでも引っかかったら……
仮に俺が大丈夫でも、警察の人が後部座席の千早を見たらアウトと思っていいだろう。
そんなわけで、千早には申し訳ないが、今日は事務所の仮眠室で寝てもらうしかない。
本気で幼児にでも戻ってしまったような千早を寂しがらせないよう、俺が側にいるんだが、
困ったことに話してばかりでなかなか寝てくれない。
酔いが覚めて、布団もあったかくなれば寝てくれると思うので、それまでの辛抱だ。
そうでないと、俺の理性が……やばい。
だって、オトナな身体の千早がかわいさいっぱいでせまって来るんだぞ。
「おふとん、さむい……いっしょにねてよぅ」
「わ、わかったから引っ張るなって」
まずは千早がベッドから落ちたりしないよう奥に乗せ、その後で俺が布団に入る……が、その前に、
千早は何やら不機嫌そうな顔をしている。
「おやすみのキス、まだしてないよ?」
「何ィ!?」
千早さん、あなたは何を言ってるんですか?
「ぐっすりねむれるように……こわいゆめみなくていいように、いつもしてくれるじゃない……」
そうだ、落ち着け俺。彼女が求めるのは、親愛のキスなんだ。
ほらアレだよ。外国の映画とかで『ハーイ、久しぶり』とかいいながらほっぺにキスするあんな感じ。
それくらいならまぁ、許されるよな?あくまで親しいもの同士の、親愛のキスなら……
「お、おやすみ千早。いい夢を見るんだぞ」
自分でもかなりぎこちない動作になっているのが分かる。
それでも何とか理性を総動員して千早のほっぺにゆっくりと唇を触れさせた。
「ありがと……んちゅ」
そのまま、何のためらいも無く千早のキスが俺の頬に……ナンテヤワラカインダロウ。
「ぷろでゅーさーさん、だいすきだよ!このせかいではよんばんめだけどね♪」
「ははは……それじゃ残念だけど☆は取れないな。オーディション落ちちゃうよ俺」
……なんて気の利いた返しをするが、俺の脳内はアドレナリン大放出中。
まずは千早のキスで。そしてもう一つは、千早が俺より好きな人。という話で。
プライバシーに首を突っ込みたくは無いが、大事な恋人でもいようものなら事務所としても
手を打たなくてはいけない。最後は千早の意志に任せるが、知っておくべきは知っておきたい。
多少卑怯な気もするが、それでも俺は千早のプロデューサーだ。
「それは、誰かな?『千早マスター』の☆を持って行った、凄い人達は……」
「あのね、あのね!おとーさんと、おかーさんと、えっと……あの子!あの子!!」
「!!」
恋人……ではない。千早が口にしたのは、かつて亡くした悲しい記憶の底にある名前と、
彼女が『大嫌い』と吐き捨てた御両親の名前だった。