08/01/09 11:53:30 sZCD4EfB0
おまいらの妄想をまとめるとこういうことか?
「今から掃除を始めようと思います」
来てそうそう、言い放ったのは千早だった。
何が原因かといえば俺の部屋なのだが、最近忙しくて着替えを取って
着た洋服を放り込み、溜まったゴミをそのまま等の見られない惨事だった。
(というか千早が来るなんて聞いてないけどな…)
仕方なく掃除を始める。
「……」
「はいはい、その本は捨てます捨てます」
エッチな本が見つかった。千早がその本を持って真っ赤になって固まっている。
何か言いたそうに口をパクパクさせるが、別に巨乳本じゃないので取り上げてスルーした。
「社会人なのですから、シャキッとしたワイシャツを着るべきです。こんなワイシャツは
処分します」
問答無用で新しいワイシャツを取り出して、使い込んだワイシャツを取り上げられる。
「はは…ありがとう。今度からは千早がいつ来ても落ち着いていられるように掃除するよ」
「それが普通です。換気をして、お茶にしましょう」
ゆっくりとお茶しながら、今後のことを話し合った。
それから、千早がよく来るようになって―
「プロデューサーの髪、痛んでますねコレを使うと―」
シャンプーや、ボディーソープなどが一新し、
「今日は家に帰りたくありません」
家に千早が寝泊りする機会が増えてきていた。
気になることといえば、千早のパジャマ代わりにしている上着がどこかで見たような
そんな気がする。パジャマにしては大きいし、使い込まれて少しよれているのがわかった。
(まぁいいか…ふぁ…ねむ…)
千早の温もりを隣で感じながら、今日も眠る。
「おやすみ…千早」
そして千早はいつものように、俺の着ているシャツの端を握った。
私は家に帰り自分の部屋のドアを閉め、視線を持っているバッグに移す。
も、持って帰ってきてしまった…。そのバッグの中にはアレが入っている。
そう、プロデューサーの匂いのするワイシャツが。
「ど、どうしよう…」
鼓動と呼吸が荒く、全く落ち着く気配を見せない。ワイシャツをゆっくりと取り出した。
処分するといいながら、このワイシャツをバッグに詰め込んでしまっている。
「私…もしかして変体…に…?」
違う。そう、リサイクルよリサイクル。うん。自分に言い聞かせた。何故こんなにも必死
になっているのか自分でも分らない。
「とりあえずお風呂に入ろう」
お風呂からあがり、寝ようと布団に入ろうとしたとき視線の端に見えたワイシャツ。
手にとって、無意識に匂いを嗅いでいた。
「…プロデューサーの匂い…」
左手でワイシャツを持ちながら、一方の手でパジャマのボタンを外す。私は一体何をしようと
しているのだろう。ブラを外して、上半身裸。パジャマの下も脱いだ。
ワイシャツの袖に腕を通し、大きいなと思いながらボタンをつける。裸に近い状態が
プロデューサーの匂いが一層強く感じられるような気がした。
袖から手は出ないし、ショーツも隠れる。
鼓動が早い事や、身体が火照っているのはお風呂上りの所為。そう思い込ませる。
もう寝よう、湯冷めをしないように。
「おやすみなさい…プロデューサー…」
その日の夢でプロデューサーが出たのは、誰にも言わないでいた。