07/12/24 18:10:42 J2comB0c0
雪歩誕生日オメ。今日の聖誕祭に敬意を払いつつ投下。どうか皆も良い聖夜をノシ
「じゃあ、お先に失礼します」
「プロデューサーさん。事務所の入口でサンタさんがお待ちですよ」
「サンタが?」
「終わるのを待ってたみたいだから、早く行ってあげてくださいね?」
***
「……プレゼント、どうも有り難うございました」
「えへへ…。どういたしまして」
「サンタさんはこの後も忙しいんですか。
もし忙しくなかったら、俺の用事を1つ頼まれては貰えませんか」
「え? な、何でしょう」
「この箱を渡して貰いたい人がいます。俺の中で一番大事な女の子です。
もう先に帰ってしまったみたいで、直接手渡すことは叶わなかったんですが」
「……えっ……」
「お願いできますか?」
「……できません。……わ、私はその子が誰か知らないし、
貴方が大事に思ってる女の子の事も、はっきりとは解りません。
……それに、…だって、私はただ、サンタの帽子を被っただけの―」
「ではサンタさんに別のお願いがあります」
「……はい?」
「今から俺がその子の家まで御案内します。助手席に乗って貰えませんか」
***
(……あら? 雪歩ちゃん、あの帽子は被ったまま一緒に帰るのかしら……?)