07/12/24 21:31:32 OKEK529iO
「あずささん、お疲れ様」
クリスマス・ライブの打ち上げも終ったが、その余韻なのかシャンパンに酔ったのか
心なしかあずささんの頬が上気しているように見えた。
「すいません～。でも、プロデューサーさんもお疲れじゃありません？
お酒も飲めませんでしたし……」
「まぁ、仕方ないですよ。飲酒運転で捕まる訳にもいきませんし。
乾杯は帰ってからにします」
などと話しながら歩いているうちに駐車場に着いた。
「あら～、やっぱり雪、降ってませんね～」
「ホワイト・クリスマスですか？ 東京じゃ、なかなか……」応えながらドアを開ける。
車に乗り込むなり、あずささんは話を継いだ。
「北海道なら雪、ありますよね？ 来年は北海道いいんじゃないんですか？
テレビで見たんですけど、雪景色にイルミネーションって幻想的ですよね～」
「まぁ、東京の夜景だって捨てたもんじゃないですよ」
「うん、そう……そうですよね、大切な人がそばにいれば……」
後部座席からの声は聞き取れなくなったが、聞き返してはいけないような気がした。
しばし無言で車を走らせ、あずささんのマンションの前で止めた。
「さぁ、着きましたよ……」
振り返ると、あずささんは静かな寝