08/02/02 22:02:35 sRYnqa5j0
【鰯のソテー・トマト添え】※食材は1人あたりの分量
1.イワシ(3~4尾)は手開きして塩コショウ・酒を振っておく。別容器にプチトマト(3~4個)を半割り。普通のトマトなら半個を薄い櫛切りして火を通さずに盛り付けよう。
2.パン粉:粉チーズを2:1に粉末バジリコ一つまみを全て混ぜ、イワシの水分をふき取ってまぶす。
3.フライパンにオリーブオイルを熱し、ニンニクスライス(1かけ分)をこんがり炒める。
4.ニンニクを取り出してイワシをまず片面焼く。火が通ったら裏返してプチトマトも投入。
5.両面いい色になったら皿にイワシ・トマト・ニンニク・クレソン(2枝ほど)の順に彩りよく盛り付けて召し上がれ。白ワイン超合う。
「で、どうして事務所に来てみたらイワシ料理が山ほどできてるわけ?」
「鰯の頭も信心からって言ってね。ほら、入口を見てごらん」
「あー、あれ。聞いたことあるわよ、ヒイラギの枝にイワシの頭の焼いたの刺すんでしょ。魔除けだったわよね」
「イワシの臭いは鬼を退け、ヒイラギの棘は鬼の目を突くと言われている。ま、迷信と片付けたらそれまでだけど、いろいろゲン担ぎも多いこの業界ではけっこう信じられてるよ」
「お正月もみんなでご祈願に行ったものね。つまりイワシの頭を飾った残り物で一品、ってこと?」
「そのとおり。とは言え俺の信じてるのはイワシなんかじゃないけどね」
「あんたは何を信じてるのよ」
「こ・い・つ・さ。目に見えない御利益なんかよりよほど信頼できる、現世にあらわれいでたるアイドル神さまだ」
「……っていいながらオデコさわるなぁっ!」
「ごめんごめん、まあ食べなよ、みんなの分の信心セット作ってたら大皿居酒屋みたいになっちまったんだ。ほれ」
「あむ。ん、いっそ下の居酒屋に卸したらいいんじゃないの」
「わお、伊織ナイスアイデア。これ持ってったら安く飲ませてくれないかな。ちょっと聞いてくる」
「そのまま雇われたりしないでよ?私が困るんだから」
「心配するなよ、魚よりファンの入場行列さばく方が俺には向いてる。ああ、明日のイベント用の衣装、届いてるから着てみてくれないか?」
「あ、豆まきのヤツ?にひひっ、どんな可愛い衣装なのか楽しみだったのよ」
んで無事今晩3割引で飲ませてくれる約束を取り付けて戻ってみると、着替えた凸ちゃんが待っている……虎縞ビキニで仁王立ちで。
「ちょっとプロデューサー!」
「うん、似合ってるぞ伊織」
「コレどういうことなのよ、巫女さんじゃないの?」
「誰も巫女姿なんて言ってないだろ。子供いっぱい集めて豆まきさせるイベントなんだから」
「なによりあんた、さっきまで鬼除け作っててそういうことを言うわけ?ははあん、私をいたぶろうって魂胆なのね」
「いやいや、そんなつもりは……なんだ?その電源ケーブルと電極のついたテブクロ」
「いま律子に作ってもらったのよ。即席だから電圧ヤバイとか言ってたけど」
「伊織?ちょ、ちょっと待―」
「たしかこう言うのよね、『ダーリン、おしおきだっちゃーっ!』」
「AAHHHHhhhh!!」
でもダーリンって言ってくれたのでオッケーです。
ああ社長、先行っててください、俺には電気ブランをガクプシュー。