08/01/23 13:22:23 XtPVyLW9O
>>425
「うふ、うふふふ、萌え萌え~」
小鳥祭りを収録されたお返しに、うさちゃんに仕込んだ隠しマイク。
それがこんな形で役に立つとは。
「そうそう、いいこと思い付いちゃった~。るんらら~♪」
事務所に戻ってきた2人は平静を装っていた。
が、小鳥にはこの後に起きる宴を引き立てるために思え、
頬が緩むのを抑えられなかった。
「プロデューサーさん、伊織ちゃん、お疲れ様。プレゼントが届いてるわ」
「目覚まし時計? 変わったプレゼントね?」
ぬいぐるみやブランド物は珍しくない。
特に興味を示さなかったプロデューサーも覗き込んできた。
「これ、録音した音が鳴るやつだぞ。まさか……『結婚して下さい』とか?」
ファンレターの中には伊織に結婚を申し込むものも少なくない。
この目覚ましもそのたぐいのものかも知れない。
「じゃ、聞いてみます?」
電池をセットし、ボタンを押す。
「仕事で担当している十四歳の女の子が可愛くて可愛くてたまらん」
一騒動あった後、伊織は目覚ましを大事そうに抱えて帰っていった。