【ふれ~!ふれ~!】音無小鳥スレッド5【えぶりでい!!】at GAMECHARA
【ふれ~!ふれ~!】音無小鳥スレッド5【えぶりでい!!】 - 暇つぶし2ch746:SS
08/01/27 15:51:58 G1NIlzLR0
倒れる音がした。
「あ…」
振り向くと、彼が足を滑らせたのだろう、うつ伏せになっていた。
歩み寄ろうとした、足を無理やり止める。
このまま走り去ればいいのに、私は歩み寄ることもここから去る
こともできなかった。
「っつ…小鳥さん」
「何で追いかけてくるんですかっ!」
泣き顔を隠すことも忘れ、言った。
彼は私に歩み寄らず、その場に立ち上がって叫ぶ。
「本当の答えを聞きたかったからです!」
「だから私はっ…言ったじゃないですか」
「じゃあ、どうして泣いてるんです?」
「それは…」
先ほどの涙の訳が、出てこなかった。私は俯く。
足元に、涙が落ちる。
「俺、昨日…千早に告白されました。『好きです』って」
もう想いを伝えているのかと思っていた。顔を上げて、
彼の表情を見ると、切なそうな表情をしている。
「でも千早は、続けてこう言ったんです」
「何と…言ったんです?」
「『でも、私よりももっと好きな人がいます。私はその人の
 何倍もの時間を貴方と過ごしました。敵わないと思ったから。
 私は海外に行って、自分一人でがんばってみようと思います。
 代わりじゃないですが、プロデューサーは その人の側に居てください』って」
その言葉を聞いて私は、膝から崩れ落ちる。
「千早ちゃん…千早…ちゃん…」
冷たい両手で止まらない涙を、拭う。
そしてゆっくりと足音が近づき、
「好きです」
抱きしめられた。彼の温かさを感じた。私は、叫んだ。
「プロデューサーさん。好きです」
彼は、私の涙を拭いキスをする。恋焦がれた、温もりを唇で感じた。
嬉しくて涙が、零れる。私に微笑む彼の表情が、愛しくてまたキスをした。
「帰りましょう」
私は、千早ちゃんの為にも彼と一生幸せになることを誓う。

数週間後、引退ライブを終えた千早ちゃんは、
息つく暇もなく海外へと飛び立った。
引退ライブのお陰で事務所は大忙しで、千早ちゃんと
ろくに話すこともできなく、結局空港で、
「千早ちゃん、ありがとう…」
「小鳥さん、お幸せに…」
それが、私と千早ちゃんの最後の会話だった。
「小鳥さん」
「あ、プロデューサーさん」
ようやく落着いた頃の765プロ事務所。プロデューサーは照れくさそうに、
小さな箱を渡す。
「受け取ってください」

『千早ちゃん、これから幸せな日々が続くよ』
そう伝えたかった。


別に感謝の気持ちでSSを書いたんじゃないんだからっ
反応が良かったから勝手に書いただけなんだから、勘違いしないでよねっ
温かいお茶に浸して食べる煎餅も中々なもんだぜ。粉も飛ばないしな…


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