07/12/26 23:37:48 tzrhnqYP0
※明らかにPが他の方々と別人なので御注意を。それと今回も保管庫回避でおながいします
「クリスマス、結局今年も友達と過ごすだけでした…」
「ま、まぁまぁ春香ちゃん。来年こそは素敵な夜を送れるわよ。きっと…多分…メイビー…あ、そういえばPさん
達ってクリスマスはラブラブしてたりしたんですか?」
「いえ、俺たちは普通に正月用の収録に。な、千早。」
「この前受かったオーディションの物でしたね。覇王も破れたし、言うこと無しのオーディションでした。」
「そういえばそうだったな。」
ずず、と茶をすする千早とP。
スケジュールの合間というか、三時間ほど空白時間ができたのでPと千早、春香は加速合戦に参加していた小
鳥も交え、マッドグリーンティーパーティーとしゃれ込んでいた。
話すことはついつい終わってしまった年末最大イベントクリスマスの話しに移るのだが、Pも千早も面白げ
な反応の影も見えない。
仕事で一年間を通して恋人同士にとっては最大のイベントを潰しても全く動じる様子の無い二人に小鳥も
少し不満げな顔になる。
「彩が無いですねー。もうすこしこう、若さゆえに色々失った話とか聞きたいんですけど。」
「失う物ですか…」
「プロデューサー、失うほど胸が無いとか言うのは流石にマンネリが過ぎるかと。」
「むぅ。しかし日本人は繰り返しギャグが好きな民族と聞くが、そこら辺を加味すれば…」
「どうもならないとおもいます。」
容赦の無い千早の突っ込みにPはまた一口茶をすする。
最近反応が寂しくなってきたと思う小鳥、そんな小鳥の一抹の寂しさを尻目にPと千早はテーブルに置かれた
クッキーに手を伸ばし、齧る。
春香お手製のそれは市販の物とは少し違った風味に出来上がっており、なおかつ一度に作る量もやたら滅多
に多いので良い感じに口寂しさを紛らわせる名脇役として765プロの茶飲み話の供とみなされていた。
「もう!そういうのはいいですから、765プロ稼ぎ頭の千早ちゃんとその真マスP、もう少し艶っぽい話とかは無いんですか!?
毎日毎日ナチュラルに桃色空間作るくせにこういうとき似合いの確認もしないなんて色々間違ってます!」
小鳥の言葉にそういえばクリスマスにそういったことは無かったな、とPは顎に手を当て、考える。
ちらりと視線を横にずらせば千早がクッキーをぽりぽりと齧る姿。何処となく小動物的なその姿に頬を赤ら
めることもなく、Pはクッキーを一枚取り、咀嚼、嚥下し、口を開く。