07/12/16 12:36:49 bu+8naLF0
買い物を終えて事務所に戻ってきた私は、ドアを開けようとして、室内に何者かの気配を感じた。
漏れ聞こえる会話に耳をそばだててみたところ、どうやら営業から戻ってきた千早ちゃんと
プロデューサーさんらしい。
二人で何事か話しこんでいるようなので、私がいきなり入っていって水を差すのも悪いかと思い、
しばらくドアの前で聞き耳を立てて様子を窺うことにした。まぁ、あの二人がどんな話をするのか、
興味があったというのもあるのだけれど。
でも、どうやら様子がおかしい。
「あの、プロデューサー?」
「遠慮するなってば」
「でも、私、男の人に触られるのは慣れてなくて」
「千早くらいの年だとそうかもな。あ、これは……」
「ああっ」
ドア越しでもハッキリとわかる、千早ちゃんの嬌声。
プロデューサーさんってば、千早ちゃんに何をやっているというの……?
「何も、こんなになるまで我慢することないだろ」
「でも……」
「いい機会だから、ちゃんとほぐしておかないとな」
「……はい」
「千早のそういう素直なところ、俺は好きかな」
「プロデューサー……」
事務所に誰もいないのをいいことに、白昼堂々と睦言を交わしている?
だけど、なんだかそれだけでは済んでいないような。
ま、まさか、もしかして、二人は越えてはならない一線を踏み越えようとしているんじゃ……。
「ここは、どう?」
「あまり強くしすぎないでください。ちょっと、痛いです」
「む。もう少し優しくした方がいいか……」
「ああっ……。そこ、気持ちいいです、プロデューサー」
「じゃあ、このまま続けるぞ」
「はい、お願いします」
ちょ、ちょっと!?