07/12/10 01:32:13 K6EWQkRx0
「小鳥さん、それ何なんですか?」
あずささんの仕事が終わり事務所に戻ってみると、赤、青、黄……様々な色の丸が
散りばめられた白いシートが広げられていた。
「あ、ちょうどいいところに。社長が持ってきたんですけどね……」
「あら~、社長さんが持ってきたんですか~? じゅうたん……じゃないようですね~」
「ほら、事務所のクリスマスパーティに皆で楽しめるゲームを持ってくる、
とか言ってたじゃないですか。それなんですよ」
「これがゲーム? どう使うんですか?」
「それでちょっと困ってたんですよ。一応説明書もあるんですけど、実際に
やってみないとイメージがわかなくって」
「それじゃ、実際に……」
「そ、これ、三人いないとダメなんです。そこに二人が帰ってきたということで、
これは天の思し召しです! ささ、二人ともシートに乗って乗って!」
小鳥さんに言われるまま、俺達はシートに乗った。
「まず、右足を赤の上に乗せて、左足を青の上に。右手を黄、左手は緑。
体の他の部分が地面に付いたらダメですよ~」
その後、小鳥さんの指示に従っていくたびに俺の体勢が大変なことに……
ってか、あずささんの体勢がもっと大変なことに。
「プ、プロデューサーさん、み、見られると恥ずかしいです~」
「見てません! 見てません! 小鳥さん! 俺もうギブアップでいいです!」
「な~に言ってんのよ! イヤよイヤよも好きのうち! 途中でやめたら
皆にビデオ見せちゃうわよ~」
いつの間にかビデオカメラ片手に小鳥さんが叫ぶ。
やられた。最初っからこれが狙いだったんだ……。