07/11/19 04:57:15 rS636sbw0
「プロデューサーさん、このシャワー、鍵が壊れてますね」
ビーチでの撮影が終わり、あずささんはシャワーを浴びて着替えるつもりだったが……。
スタッフ以外は遠くにサーフィンをしている人が数人いるくらいのひと気の無いビーチ。
シャワーもここにある一つだけだ。
「……ドアが勝手に開いちゃいますね。弱ったな」
「プロデューサーさん、私が入ってる間、外から押さえててくれますか?」
「えっ? いくらドア押さえるだけでも、俺がそばにいていいんですか?」
「でも、他の人に頼むのも……」あずささんが言葉を濁す。
「そうだっ、棒か何かでドアを押さえて、着替え終わったら外せば……」
「何かの拍子で外れるかも……それに中の声が聞こえるくらい近くにいないと……」
「……分かりました。そういうことなら」
閉めたドアに背中でもたれかかる。手にはバスタオルと着替えの入った袋。
ほどなく水音が聞こえてきた。同時に小さな悲鳴も。
「どうかしました? あずささん?」思わずドアに向き直ろうとしたのをとどめた。
向き直るということは、ドアにもたれていた俺の体が離れるということで、
その結果として鍵の壊れたドアは開いてしまう訳で……。
「い、いえ~、ちょっと水が冷たかったものですから~」
「すいません、ここ、水しか出ないんで」
「ええ、それは分かってるんですけど、びっくりしたものですから~」
今、厚さ数センチのドアを隔てて(省ry