07/12/01 02:22:49 SZx+wsl9O
『こちらから攻撃しない限り無害です。逆に利用して盾にしながら進んで下さい』
オペレッタからの通信に従って、亜乃亜は洞窟の中を進んでいく。
その壁や天井はまるで生物のようにうごめいているようにも見える。
バクテリアンの前線基地になってしまった洞窟。
亜乃亜は大好きなみんなを守るために、この洞窟に潜むバクテリアンを排除するミッションに自ら出撃を志願した。
が、現在の亜乃亜は明らかに不満げな表情を隠せない。
見渡す限りの空間を埋めつくす泡の様な物体。
大小さまざまな大きさがあるものの、そのいずれもがぶつかると簡単に跳ね返ってゆく。
搭乗者の亜乃亜、そしてRV本体は通常時、温度変化や天候などの環境から、そして何よりもバクテリアンの攻撃から身を守る為に、その表面を亜乃亜自身のプラトニックパワーを利用したフォースフィールドで保護している。
つまり、亜乃亜は現在(光学的にはともかく)物理的には露出度ゼロなのだ。
とはいえ、その感覚や衝撃を全て遮断するわけではない。