【お茶と仕事は】萩原雪歩 深度13m【真剣です】at GAMECHARA
【お茶と仕事は】萩原雪歩 深度13m【真剣です】 - 暇つぶし2ch518:な、なんか被ってる気が…orz
07/11/14 21:07:09 WAQtfb1W0
その日は、夕刻から雪が降り始めていた
ここの所の天候は、生憎と全国的には下り坂。冷え込みが続いているので所によっては…との予報だったが、どうやらこの街も御多分に漏れずの様らしい

「わあ…。 プロデューサー、ほら見て下さい。 一面、真っ白で…」
雪歩が顔を綻ばせて、雪景色に見入る
「おお、見事に真っ白だな。 …って、おいおい、そんなにはしゃいでると転ぶぞ?」
「ふふふ、大丈夫ですよぉ…。飛んだり跳ねたりするわけじゃ無いですから」
嬉しそうに、降って来る雪の中をはしゃぐ雪歩

( …綺麗だな……。 )
ふと、その彼女の姿を見てPは思う
街灯がスポットライトの様に彼女とその周囲の雪を照らし、キラキラと輝いている
雪が舞う中、それと戯れる雪歩の姿は、まるで何かの舞を踊っている雪の精の様にもみえた

彼女とここ迄来れるなんて、未だに信じられない
若しかしたら、俺は今迄夢を見て来たのじゃ無いだろうか?
だから、きっと眼が覚めたら、やっぱり彼女は夢の世界の住人で、この雪の様に触れると一瞬にして消えてしまう存在なのじゃないだろうか?

「きゃっ!」
小さな悲鳴を雪歩が上げた
「プ、プロデューサー…? ………えっ!? な、何故泣いて…」
雪歩を抱きしめ、Pがポロポロと涙を流している
「ごめん…ごめんな。 俺が今迄見ていたのは夢で…俺が触れたら雪歩が消えちゃうんじゃ無いかって思って…。俺の…俺の夢が消えちゃうんじゃ無いかって…」
「…プロデューサー…」
初めは驚いた表情の雪歩だったが、少しづつその表情が優しい物へと変わっていく

「プロデューサー…私、消えましたか?」
「…ううん」
「プロデューサーの腕の中に、確かに私は居ますよね…?」
「うん…」
Pの抱く腕が緩んで行くと、雪歩がそっとPの腕を解く
スッと彼女が少し身体を離すと、Pにこう告げた
「プロデューサー、少し屈んで下さい」
言われるままに、素直な子供の様にPが身を屈めると、ふわりと陰が彼を包む

雪歩が、Pの頭を胸に抱いていた

「…ゆ、ゆき…」
「聞えますか? 私の鼓動」
「あ…」
「感じますか? 私の暖かさ」
「……うん」
確かに伝わってくる、雪歩の鼓動、そして暖かさ
「私は間違いなく私です。 私の傍にプロデューサーが居てくれる限り。 もし、私が私で無くなる時…それはプロデューサーが私の傍から居なくなる時です。
 だから、私の傍にプロデューサーがプロデューサーで居てくれる限り…私は…萩原雪歩は絶対に消えません」
「うん…」
雪歩がユックリと腕を解き、替わりにPの手を握る。その手を、Pがしっかりと握り返した

「頂上は、もうすぐそこです。 だけど、まだ登りきった訳じゃ無いんですよ?」
「うん…」
「だから、頑張って登っちゃいましょう? プロデューサーの為にも」
「ああ…そうだよな…」
「じゃあ、又、明日も頑張らなきゃ」
「うん。………有難う…雪歩。 俺、やっぱり雪歩が俺の夢で良かったよ…」

クスリと小さく微笑むと、Pを導く様に雪歩が歩き出す
その姿は雪明りに照らされて、更にキラキラと美しく輝いていた


グッド・コミニュケーション(?)


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