07/11/13 23:37:44 TL/QaFn60
誰も居なそうだから、試しに雪歩に犬の散歩に行ってもらってみた
「こんにちは。プロデューサー」
「…雪歩? 今日は休みじゃないのか?」
「社長と小鳥さんから用事を頼まれました」
「何の?」
「…犬のお散歩の」
「……ちょっと無理じゃないのか? 待ってろ。この仕事片付いたら行くから」
「しばらく散歩に出られてないから一緒に散歩に行ってくれって
もしかしたらお腹も空かせてるかもしれないからって」
「それ社長が言ったのか? 雪歩が犬キライなの知らなかったのかな…」
「大型だけど引っ張りまわしたりしないから大丈夫よって
でもあちこち独走しそうになったら手を離しちゃダメよって」
「よりによって大型犬なのか?…小鳥さんも随分無茶な用事を頼んだもんだ」
「プロデューサー」
「うん?」
「ちょっとだけ仕事は止めて、お散歩に行きましょう?」
***
「どうだね。彼は外に出たかね」
「ええ。優秀なブリーダーが一緒ですから」
「仕事熱心なのは良いことだが、オーバーワークは身体に毒だ。
小一時間も散歩してくれば気分も優れるだろう」
(…何だ。雪歩が妙に嫌がらないと思ったら、そういう事だったのか…)
(…小鳥さんはああ言ってくれたけど…や、やっぱりちょっと手は繋げないかも…)
Pはやっぱり犬なんかじゃないし一応大人だから独走なんてしないけれど
手を繋ぎたそうな雪歩に気づいたら、少しだけ早足になって片手を後ろに出すのかもしれない