07/12/10 18:12:35 pyaSjwCO0
凸ちゃん荒れ気味で事務所に帰社
「ただいまー。ったくッ！」
「お帰り、収録ついててやれなくってすまなかったな、おかげでこっちの打ち合わせも完璧だ。そっちは無事終わったか？」
「私の撮りに問題なんかあるわけないでしょっ！」
「それにしちゃご機嫌ナナメだが」
「そりゃ機嫌悪くもなるわよ。自分の歌わないCDの宣伝で出演する番組ほどバカくさいものはないもの」
「あー。……怒るなよ、『Christmas for you』は765プロ全体でアピールする作品なんだ。きみたちもみんなで話し合って納得したろ？まさか収録でも―」
「……仲間やスタッフにはこんな顔見せないわ、子供じゃあるまいし。でもムカつくもんはムカつくの！次のCDだって出す出すって言って音沙汰なしじゃない」
「ちゃんと進んでるよ。ただ、C4Uがきっちり動かないと発表できないんだ。真打登場は座して待てってね」
「ごまかされてる気がしてならないわよ」
「じゃあごまかされついでにメシ、どうだ？どうせまたロケ弁食べずに帰ってきたんだろ？」
【ポッロ・アッラ・カチャトーラ（チキンの狩人風）】
1.一口大に切った鶏肉を鍋で焼く。おおむね火が通ったらタマネギ（小角切り）ニンニク（粗みじん）ローリエと赤唐辛子を入れて全部炒める。
2.赤ワイン（大さじ2）を加えてアルコールを飛ばしたら缶詰ダイストマト（1カップ）塩一つまみで煮込む。
3.トマトの水気がなくなったら薄切りマッシュルームと刻みパセリを加え、もう5分煮て完成。
※ごはん、パスタ、クスクスなどでワンプレートランチに最適。脇にグリーンの野菜を添えれば色味も抜群。
「本場ではキジやハトなんかも使うけど、クリスマスといえばチキンだからね。C4Uは丸々太った山鳥で、伊織、きみはそいつをじっくり狙うハンターだ。たんまり肥えて美味しいところを、バン！」
「ふん。獲物が手に入るのはいつなのよ」
「さあね、２ヶ月くらい後かな？」
「２月？え、っていうと―」
「おっとっと、焦ると獲物が逃げてしまうぞ」
「……はいはい、わかったわよ。それまでは私をごまかし続けてくれるんでしょうね？」
「まいったな、責任重大だ」
ってな話をしているところにやよい登場
「ただいま帰りましたあ！あっ伊織ちゃんそれおいしそー」
「おつかれ。やよいも食べる？あーん」
「あむ。うっう～！おいひいれふぅ」
「にひひっ♪CDセールス頑張りなさいよね。私たちの将来はあんたたちのCDにかかってるんだから」
「どーいうことぉ？伊織ちゃん」
「まあまあやよい、いわば伊織はハンターなのさ。やよいたちのCDでファンのハートを掴んで、MA後半組がそれを足がかりにさらに多くのファンを射止めるというわけだ」
などとやよいに説明するかたわら、凸ちゃんには藁蓑・藁靴・かすりの綿入れを着せ火縄銃を持たせてみると
「……ってマタギかーっ！」
って蹴られたけど藁靴だから痛くないぜー。