07/11/17 07:23:21 t0IUuL/J0
雪歩とか千早とか細身のタレントがやたら貧血気味だと言うので、鉄分補給を目的としたふるまいメシを企画。でかいパエリア鍋でレバーを煮込んでみる
【フェガト・アッラ・ヴェネツィアーナ（ヴェネツィア風子牛レバーの炒め煮）】
0.（レバーの下ごしらえ共通）脂肪や筋が残っていたら取り去り、牛乳に10分漬けると臭みがやわらぐ（薄切り調理するものは切っちゃってから漬けてかまわない）。調理前にペーパータオルで水分を拭きとっておく。
1.鍋（普通はフライパンで可）にバターを引き、タマネギ（1/2個薄切り）とローリエを炒める。タマネギが透き通ってきたら子牛レバー（上記参照、薄切り150g）を加えて火が通るまで炒める。
2.白ワイン（大さじ1）を入れてアルコールを飛ばし、続いてスープ（1/2カップ、なければ水でも構わないがインスタントでいいから用意しとけ）を加えて半分くらいの量になるまで煮込む。塩コショウを加えて味を調え、できあがり。
※上の分量は一人あて。大量に作る時は完成直前まで別室で作業するのをお勧めする（臭いが気になる人は多いらしい）。
※煮詰める時レバーが乾かないように注意。シャモジなどで煮汁をからめながら煮込む。
3.鍋の半分にごはん（固く炊くかインディカ米・タイ米でGO）を空け、おのおの混ぜながら食す。なお現地では「ポレンタ」というトウモロコシ粉粥を付け合せるそうな。なんだその貸し出しタヌキみたいなの。
「わぁ、おいしそうですね」
「ほんとほんと。いただきまーす」
「春香？あなた別に辛くないんじゃ」
「何のこと？むぐむぐ」
「いいさ、みんなで食べると楽しいもんな」
「うふふ、プロデューサーさんはこういう方面お詳しいですからね」
「あなたのレクチャーのおかげですがね小鳥さん。伊織も来いよ、けっこう自信あるんだぞ」
「いいわよ私は」
「なぜ大勢でメシ食おうとするとそうなる」
「あのねーいおりんレバー食べれないんだってー」
「バッバカ亜美っ！」
「ほう、そう来たか。とはいえそんなことは想定の範囲内だ。何も言わずこいつをかじれ」
【レバフライ】
上記同様のレバー（薄切り、食いたいだけ作るのだ）を使用。小麦粉→溶き玉子→パン粉の順につけて160度の油でカリッカリに揚げる。余裕があれば初め中温、二度目高温で二度揚げするとなおよし。
※苦手な人には小麦粉にカレー粉を混ぜたりする。
※お勧めかつ王道はたっぷりのウスターソースで熱々をガブリ。ググったらオーロラソース（ケチャマヨ半々）も合うって書いてあった。
「……あら」
「な？食わず嫌いがいちばんよくないんだよ。レバーはよく知られる造血作用のほか、アミノ酸スコア100と吸収バランスがいいため無駄なく体力に変換される。皮膚・粘膜の新陳代謝を円滑にする作用があるので、実は美肌効果もある」
「あらぁ、それなら私もいただきます～」
「うふふ、私もいいですか？」
「お二人……」
なんか部屋の隅っこ行ってばくばく食ってるので傍に行く
「苦手克服おめでとう。でもあんなにあからさまに機嫌悪くすることないだろ」
「あれはあんたの料理がみんなに―な、なんでもないわよっ！」
「なあ伊織、アイドルっていう職業はファンたちのハートを独り占めするのが宿命だし、目標だ。だけど、それは『奪い取る』んじゃないんだぞ？『みんなに分け与える』からこそ、みんなの心にそのアイドルが息づくことになるんだよ」
「……なるほどね」
「このレバフライだってそうさ。栄養を摂るためだけならサプリメントで充分だろう。おいしく食べて笑顔を分かち合えるから、身にも力にもなるんだ」
「確かに……その通りね。まあ正直、今のたとえは微妙だけど」
「はは、そいつはすまなかったな。わかったらあっちの鍋も試してくれよ。それからこれはオマケだ。きみへの特別メニュー」
「え……」
と言って渡したスニッカーズの天ぷら（注：実在）がお気に召さなかったらしく、地味な割にダメージの大きい膝蹴りをそれこそレバーに食らって倒れ伏すのを一瞥だにせず凸ちゃんはみんなと一緒に和気藹々と食事をほおばるのでした。