07/11/11 05:35:01 FthFuTiU0
出社してみるとなんだか妙に凸ちゃんの元気がないが心当たりもないので、直前まで雑談してた小鳥さんにそれとなく聞いてみると、甘いモノ断ちしてる上にゆうべの冷え込みでお腹をこわしたエトセトラエトセトラと言われた。
育ち盛りでダイエットなんてとんでもないという持論と小鳥さんのアドバイスに従い、ひとっ走りお菓子と果物を買ってくる。
【フルーツたっぷりチョコレートフォンデュ】
チョコレート300gと牛乳100cc、生クリームを大さじ2、湯煎しながら溶かす。ｲｲ(ﾟ∀ﾟ)!!感じになったらラム酒を大さじ1/2混ぜる。
フォンデュ鍋がなければカセットコンロで湯煎しながらでもいいし、短時間なら厚手の器（グラタン容器など）でしばらく持つ。固まってきたらレンジで加熱すればOK
具はフルーツやクロワッサン、プレッツェルなどが一般的（イチゴくらいの大きさに切る）。チョコかけて食えりゃなんでもいける。タネのあるのはやめとけｗ
竹串やフォークなどで刺し、チョコを絡めていただきま～す。
「伊織、調子悪そうだな。そういう時は甘いものをたっぷり食べるのがいい」
「ぐ、具合なんか悪くないわよっ……シンプルだけど美味しそうね」
「まあね、こういうときは気取った食べ物より本能に訴えるメニューだな」
「……甘い」
「砂糖増量してある。ダイエットなんかして不足しているカロリーを全部補うほどあるからな。まあ甘すぎたらこれだ、食後にザクロ」
「私ダイエットなんてしてないわよ？それにザクロっていったい？」
「え、好物なんだろ？ああ、あと腰が冷えたのなら使い捨てカイロを買っておいた。貼る奴」
「……あのおしゃべり事務員ね？」
「(汗)……なんのことかな？」
「今日はあの子としか話してないし、ザクロのことなんかクラスでも女子の間でしか―え、ちょっと待ってあんた、私のことなんだって聞いたの？」
「……いやその……昨夜の冷え込みでお腹痛くしたと」
「それだけ？」
「急にダイエットを思い立ったんで甘いものに飢えてると」
「ほんとに？ほんとにそれだけ？」
「だからあとは実はザクロが好きだ、っていう小鳥さん秘密情報だよ」
「―ぷっ」
「え？」
「ぷ、ぷふ、うふふ、あははははっ！あ、あんたも意外とか、可愛いトコあるんじゃない」
「なんのことだ？」
「あははは、いいわ、おかげでせ―、お腹の痛いのなんか吹っ飛んじゃったわよ、ありがと」
「？？？まあ、元気になったんならいいが」
「これありがとね。あっちで彼女と山分けしてくるわ」
「いお―」
「あ、男子禁制だからね。あんたはこっちで電話番でもしてなさい。にひひっ♪」
てな感じでザクロ一個貰って事務室に放置。凸ちゃんが小鳥さんとナニ盛り上がってるんだが大爆笑してるのを聞きながら、紙袋の底に仕込んだ144分の1ザクレロ（チャバネ迷彩）が不発に終わったなあなどと釈然としないまま感慨にふけるのだああぁ。今日はPの負け～。