07/11/06 12:47:05 Czbfa2TZ0
>>191
「なによもう、こんな小さな店で1時間も立ったまま待たされるなんて私を誰だと思ってるのよ」
「そう言うな、ほら新聞」
「スポーツ新聞なんかどうしろって言うのよ」
「お、空いたぞ伊織、座ろう」
「ふう、ようやく食べられるわね。私今日はカルボナーラが食べたい気分だわ」
「うちはパスタ屋じゃないから、カルボナーラはありませんよ」
「……はァ？」
「ああマスターごめん、彼女初めてなんだ。イン横にバジリコのレギュラーで」
いろいろ言いたそうなのをこらえる凸ちゃんを鑑賞しつつ厨房を眺める。
「ちょ……ちょっと！」
「どうした？」
「なによあの真っ黒い雑巾。あ、鍋を！？」
「気にするな。熱消毒されてる」
「あんな手づかみでパスタ入れて分量間違わないの？」
「間違うよ。それがなにか？」
「バ、バジリコって、小松菜入れてるじゃないの！」
「それがこの店スタイルってことなんだな、うん」
「あああ？化学調味料の瓶をさかさまに！」
「味付けの濃さは愛情の濃さだよ」
出てきたブツを見てまたびっくり。
「お、今日はマスターマジックかからなかったな、ラッキー」
「……あんたの、お皿からはみ出てるわよ。そもそもパスタにカレーかけるなんて邪道じゃない」
「旨いんだよ、これが」
「私のほうのもバジリコっていうより野菜炒めに見えるわ……まあ、見た目に文句つけるのも大人気ないし、食べてみようかしら……あら」
「いけるだろ？」
「焼きそばみたいに作るパスタなんて初めてだけど、香ばしく仕上がって悪くないわね。正直健康的とは言いがたいけど、こういうジャンキーなのもたまにはいいかも」
「健康的なのがよければヘルシースパってのがあるぞ」
「……ちょっと嫌な予感がするから注文しないでおくわ」
「賢明だな」
んで、食べ終わって
「ふう、ごちそうさま。食後にコーヒーをいただこうかしら」
「それはそこのマックで注文するんだ」
「てゆーか銀座まで連れて来るならもっと紹介する店あるでしょうがあっ！」どげしっ！！
おまいら大変だｗ この店はオチを仕込む余裕がないｗｗｗ