【えらいですか?】如月千早16【褒めてください】at GAMECHARA
【えらいですか?】如月千早16【褒めてください】 - 暇つぶし2ch491:名無したんはエロカワイイ
07/10/20 14:55:12 0ylZGduK0
遅レスで需要があるか不明だけど、せっかく面白い書き込みがあるので清書してみた。

~ある日の風景 Extra~

「今年もクリスマスだと言うのに仕事か。まあ、これで直帰できるだけマシか」
「この業界に盆も暮れも関係ない気がしますが?」
プロデューサのため息に千早が呆れ顔で返す。
ある巨大商業施設での販促イベント。周囲はカップルだらけ。
たまたま空き時間にちょうど良い仕事なので受けたが・・・・・・正直言って、独り身には辛い光景。
「いや、そうだけどさ、何か潤いが欲しいじゃないか」
「確かに私のミニスカサンタのコスプレでは、潤いになりませんね。申し訳ありません、色気がなくて」
彼の言葉に千早はぷいっと顔を背け、歩く速度を上げる。
「あ、ちょ、そうでなくて」
「言い訳は無用です。少し買い物があるのでそこで待っていて下さい」
慌てて宥めにかかる彼を尻目に彼女は変装用のメガネを付け、雑踏の中へ消えていく。

「はあ、怒らせてしまったか。でも、千早は確かにクリスマスを楽しめる境遇じゃないからなぁ」
彼はため息を付き、少しだけ想像する。
「『はあ、今年も独りのクリスマスかぁ~』とため息を付く俺。
 『皆、どうしてクリスマスに拘るんでしょうか?私には分かりません』と返す千早。
 うん、これは普通にあり得るな。これに対して、うん、こうだな。
 『それは、誰だって好きな人と一緒にいたいって思うだろう?』と教えてやる」
うんうん頷きながら、彼の知る千早の言動に置き換えていく。
「千早なら、そうだな、こう返すか。
 『それはそうですが、別にクリスマスじゃなくてもいいじゃないですか?』と。
 俺は納得させられないことを承知の上でこう言うんだ。
 『クリスマスってのは男にとってはそういうものなの!
  はぁ、こんな寒い時に独りなんて寂しいよなぁ。
  ・・・と、とにかく!今日はお疲れ、千早。また明日な』
 そこで・・・・・・」
彼の想像は妄想へと暴走し始めたのか視線が急に遠くなり始める。
近くにいる客が彼を避けているのが分かる。
誰も目の前で遠い視線をしているのがトップアイドルのプロデューサーとは思わないだろう。
と言うか、思いたくないだろう。特に彼女のファンが。
「うん、彼女は無言で俺に不意打ちでキスをするんだ。
 慌てる俺に彼女は
 『元気・・・・・・出ましたか? 私からのくっ、クリスマスプレゼントで・・・・・・す・・・・・・』
 と言って、真っ赤な顔を」
「何をぶつぶつと言っているのですか? 傍から見なくても不審人物ですよ」
妄想が最高潮に達した彼に、千早は冷水を浴びせかけるかのように声をかける。
時々遠くに飛んでいく彼の癖は知っているが・・・・・・慣れることは今も出来ない。
「いや、ちょっと、考え事を。千早、何を買ってきたんだ?」
「聖夜に独り身の可愛そうなプロデューサーに普段のお礼を兼ね、ボランティアしようかと。
 フライドチキンとケーキを買ってきました。これから・・・・・・プロデューサーの部屋に行ってもいいですか?」
彼の問いに彼女は冷静に返事をしていたが、最後の方は顔を真っ赤にしている。
「も、もちろんだ。と言っても何もないけど」
「そうだと思って、サラダとパンもセットにしました。食器があれば、十分です」
「面目ない。じゃあ、行こう」
そう言って歩き出す彼に千早もついていく。
朝から聖夜に一人きりなことに落ち込み、
視野が狭くなっていた彼は千早の荷物が大きいことの意味に気付くはずもなかった。
彼女の鞄に手編みのセーターとお泊まりセットが入っていることに。

久々に自炊したご飯を食べながら、書き込みに補完してみた。
虚しくなったが・・・・・・今年の聖夜も一人であることを二ヶ月前の時点で確信できた。



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