【空気の読めない】高木順一朗part1【高木社長】at GAMECHARA
【空気の読めない】高木順一朗part1【高木社長】 - 暇つぶし2ch236:名無したんはエロカワイイ
08/01/17 00:52:28 e1HsnYpD0
我が765プロは未だ弱小のプロダクション。
しかし、我が社で働いてるものにはそんなことは関係なく、
当然社長である私も多忙を極める身である。
…が、今日の私は珍しく暇だった。
普段は本当に忙しいのだが、今日はそんな日々の合間にぽっかりと穴が開いてしまったような日だ。
何をするでもなく、思わず事務所の備え付けのテレビを見てしまうくらいに。
「いやいや、芸能事務所社長たるものテレビを見て流行情報や芸能界の動向を知るのも立派な仕事だな、うむ」
「『うむ』じゃありませんよ社長。ちゃんと仕事をしてください」
ふと後ろから声をかけられたので振り返ってみると、
見慣れた眼鏡とおさげの少女が湯呑を2つ乗せたお盆を持って立っていた
「おお、秋月君か。君も休憩かね?いやはや、なぜか今日は仕事がなくなってしまってね」
「そうですか。こっちはおかげさまで大変忙しいんですが。仕事が無いんなら手伝ってもらえませんか?」
そう言いながらも彼女は「どうぞ」と言いながらお茶を私の前に置いてくれた。
うむ、実に気の利く良い娘だ。彼女は事務のアルバイトなのだが、仕事も優秀で気配りも出来る。
なんでも将来芸能関係の仕事、主にプロデュース業をしたいらしいが、
彼女ならどんなところでも上手くやっていけそうだ。
「そちらの仕事と言うと事務関係かね?私はどうも事務は苦手で…」
「プロデューサーみたいなこと言わないで下さい。社長の普段の仕事だって大体はデスクワークでしょう?」
そうは言われても苦手なものは苦手で…ん?プロデューサー?
「そうだ。プロデューサーはどうしたのかね?いつもなら彼を先に手伝わせているだろう。」
先ほどは彼も暇そうにしていたはずだ。
「プロデューサでしたらビルの裏でさっき雪歩が掘った穴を埋めてますよ。」
「む…彼女はまた穴を掘ったのかね。」
失敗したりして落ち込むとすぐに穴を掘り出すのは彼女の悪いくせだな。またビルのオーナーに怒られそうだ。
しかも彼女の場合その穴掘りが早い・深い・広いと三拍子そろっていて埋めるのがなかなか大変である。
「一応本人は立ち直ったんで、雪歩は自分で埋めると言っていたんですけどね。
でもプロデューサーが『女の子にやらせるわけにはいかないから』って。まったく変なとこ格好つけちゃって…」
「格好ついてるかは微妙ですけどね」と言いながら彼女は苦笑している。
「ふーむ…それでは彼に手伝ってもらうわけにもいかんな。やはり事務のほうは人手不足かね?」
「事務のほうは一応大丈夫ですよ。今日も忙しいですけど、手伝っていただけたら有難いってくらいですし」
わざわざ私を一瞥して言ってくれるあたり、やはり彼女はやり手なのかもしれない…。
これでは手伝わないわけにもいくまい…と観念しようとすると「それより」と彼女が話し始めた。
「事務よりも現場のほうが人手不足だと思いますよ。大体なんでプロデューサーが一人しかいないんですか!?」
信じられないと言った顔で秋月君は私にまくし立てる。


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