07/06/26 12:49:12 E3uh0H5K
>>283の続き
「それからまた数日後、いつも通りに神社の警護をしていた時だった。
不意に周りの景気が、雰囲気が変貌した。そう、あの緑の世界だ。
俺は直感的にあの黒い化物が出ると予感した･･･。
案の定、神社の階段を降りた所にあの御仁を殺した化物が蠢いていた。
俺は今は亡き御仁を守るため、化物と戦った。しかし、口で咥えた短刀での
攻撃は効果が薄い様で、次第に疲弊してしまった。
それまで交わせていた化物の攻撃を避けきれず、俺は一撃でかいのを貰っちまった。
遠のいていく意識の中で、悔しさ、悲しみ、怒りそんな感情が全身を駆け巡るのを感じた。
次の瞬間、俺はその化物を倒していた。どうやって倒したかなんて、正直覚えてない。
倒せた事が奇跡のようなものだった。だが化物に受けた傷は酷く痛い。
このまま俺死ぬのかな･･･。なんて考えてたら、白い髪の絆創膏男が俺に近づいてきた。
彼は誰かと喋っている様だが、俺には姿が見えない。
時間が少しずつ流れていくにつれ、俺の傷の痛みは壁を突破した。もうダメぽ。
そう思った時、何人かの少年少女が俺の周りを取り囲んだ。
あのヒゲ帽子や、たまに俺と遊んでくれた女の子達だった。
始めてみる金髪の少女は俺が言いたいことが分かるみたいで、俺がここを守っている経緯を
簡単に説明したら通訳してくれた。
ピンクの服の女の子が忠犬だね～とか褒めてくれてたが、傷が痛む。
しかし俺はそんな状況ながら、何で女の子ってイイ匂いするんだろ？という疑問で
傷が痛いながらもやましい事を考えてしまった。反省はしていない。
いつの間にか景色も普通になっていて、凛々しい女性が医者を手配してくれる様だ。
俺は助かったのか･･･と思った。」
続く