07/10/23 13:11:27 AEnOK0AD0
鏡に映るのは見慣れた自分の顔。
貴方への想いを少しだけ頭に目を瞑る。
予想する完成図をしっかり目に焼きつけ、化粧箱を開ける。
ファンデーションや頬紅を少々つけ、お気に入りの口紅をこれまた薄くつける。
貴方は派手な化粧をした女性が苦手みたいだし、私も派手な化粧は大嫌い。
だから全てはうっすらと貴方と私にしかわからない程度に化粧をする。
全て終わって改めて自分の顔を見る。
これは恋に生きる女の顔。
自分にとっての一番を見つけた者だけが持つ意志の強い瞳と表情(かお)。
あの人は気づいてくれるのかしら、今日はちょっといつもと違った化粧にしてみたことに・・・。
さぁ、そろそろ出ないとあの人との待ち合わせに遅れちゃう。
今日は天気も良いし、きっと楽しめそう。
恋が進展するかどうかは私達次第。
やきもち焼いても喧嘩してもすぐに仲直り。
だって、私達恋してるんですから。
「ほほぅ・・・アグリアス隊長に少女思考があったとは・・・。」
「どう思います、ラヴィアンさん。」
「そりゃ、意外過ぎる!!の一言ですよ、アリシアさん。」
「さ~って、続きを読んで日記を見たことが隊長にばれないように元に戻して・・・。」
「さっさとズラかりますか~♪」
彼女達は気づいていない・・・。
その背後で日記の持ち主が「調教」「話術」「捨て身」「攻撃力UP」「両手持ち」とありえないアビリティを装着し、エクスカリバー+ティンカーリップという聖剣技強化をしていることに・・・。
そしてその直後、この世のものとも思えない絶叫が町に轟いたのは言うまでもない・・・。