悠久の車輪のキャラはエロかわいいat ARC
悠久の車輪のキャラはエロかわいい - 暇つぶし2ch549:ゲームセンター名無し
08/04/11 07:50:17 G6LQ1U930
―エピローグ―
「はい、あーん」
「…あ、あーん……」
激しい戦いから3日が経とうとしていた。事実上の休戦を迎えたバハムートロアに、再び平和の風が訪れていた。
「隊長、もっと口を開けてください、ご飯食べられませんよ?」
「で、でも…」
戦いの後、高熱を出して倒れたティコは、両腕と両脚を骨折していた。医師によると、それでも戦うことが出来たのは
奇跡に近い、という。ティコは、今も両腕を使えず、自室でネカルに世話をしてもらいっぱなしだ。
「ネカル…その…ご飯はまだしも、いつもつきっきりじゃ悪いよ…君の怪我だって」
「大丈夫です、私の怪我は肋骨にちょっとヒビ入ったくらいですし……それに」
ネカルがスプーンをおいた。
「私…隊長のそばに…ずっといたい、って思ったんです…
 お世話して、すこしでも隊長のお役に立てたら…
 昔、私を救ってくれたからとか、今回も助けてくれたからとか、そんなじゃなくて…
 ヘンなヤツ、って思われるかもしれないけど…」
ネカルの顔が紅潮する。自分自身、何を言ってるのかが分からなかった。恥ずかしい。こんな事言って嫌われちゃったら
どうしよう、などと気持ちがぐるぐる駆け巡る。
「いや…ネカルの気持ちはうれしいよ」
「隊長…」
「…こんなこと今言うの、卑怯かもしれないけど…」
目と目が、お互いをしっかりと捉えた。ベッドのティコは身を乗り出し、ネカルの正面に据えた。
「あ…」
包帯で塞がっているが、ティコの腕はしっかりネカルを抱き寄せた。
「たいちょ…」
「あの戦いの時、気づいたんだ、ネカル、君が好きだ」
ネカルは、顔から火が出るかと思った。ティコの顔が、ネカルに近づく。
「……私も、好きです」
ネカルは拒まなかった。彼女の目がそっと閉じられる。窓からの風が光を湛えて、2人のシルエットを包み込んだ。


「兄貴の…バカ……」
部屋の向こうで、北部から帰ってきたばかりのレシャが、走り去っていった。


次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch