07/09/24 12:03:56 p2R8kISF0
◆プロローグ
*その夜、志郎(しろう:変更可)は、恋人・久美子が待つ彼女の別荘へ車を飛ばしていた。
志郎:「急がなきゃ・・・。そういえば彼女、妹と二人で来ているって言ってたっけな。
きっと妹が彼でも呼んだものだから自分も淋しくなって、俺に電話してきたんだろ。
あっ、あの別荘かな・・・?」
*別荘に到着。ドアを開ける。久美子が出てくる。
久美子:「わっ、あなた!! やっと来てくれたのね。うれしい。
今、ちょうど、妹のなぎさは買い物に行ってるのよ。
・・・どうしたの、そんなに見つめて?わたし、どこか変?そんなに見ないで・・・。恥ずかしいわ・・・」
志郎:「ごめん、遅くなっちゃって。道が混んでいたから・・・。」
久美子:「ウソ!! 他の女の人と会ってたんでしょ。・・・わかったわ。信じてあげる」
志郎:「それはそうと、なかなかいい別荘だね」
久美子:「死ぬ前にパパが買ったものよ。」
志郎:「そうだったね。キミの両親は・・・」
久美子:「やだ、急にしんみりしちゃって。気にしないで。それより、中に入ったら?」
*[中に入る]
久美子:「まぁ、楽にして」
志郎:「あっちの部屋も見せてくれない?」
久美子:「あっ、ダメ。散らかってるから・・・」
*[抱き寄せる]
志郎:「こっちへおいでよ」
久美子:「あなた・・・。会いたかったわ」
志郎:「なぎさちゃん、どこ行ったの?」
久美子:「駅前のスーパーへおしょうゆを買いに行ったのよ。でも、あの子、何やってるのかしら」
*それからしばらくして・・・
久美子:「あの子、まだ帰らないわ。ねえ、まさか誘拐なんてことないわよね?」
志郎:「まさか、考えすぎだよ」
久美子:「でも、もうこんなに遅くまで帰らないなんて・・・。あの子に何かあったんだわ。警察に電話しようかしら」
*[電話する]
志郎:「あっ、警察ですか?実は友達の妹が買い物に行ったまま戻らなくて・・・」
久美子:「ねっ、誘拐かもしれないって言って!!」
志郎:「で、もしかしたら誘拐じゃないかと・・・」
志郎:「すぐにここに来るそうだよ」
*それからしばらくして・・・
志郎:「警察みたいだね・・・」
*刑事が来る
刑事:「なるほど。だいたいの話はわかりました。しかしですね、特に脅迫電話があったわけでもないし、
それに聞けば妹さんには放浪癖があったらしい。妹さんは確か18歳でしたね。
まっ、今のところ事故の報告もないし、そのうち帰ってくるのでは?
あまり心配せぬことです。一応こちらでも探してみますが・・・。
また何かあったら知らせてください。では、わたしはこれで・・・」
*刑事帰る。電話が鳴る。
久美子:「あっ、電話よ!・・・はい、もしもし。高木ですが」
志郎:「どうしたの?」
久美子:「切れちゃったわ・・・」
*翌朝
志郎:「なぎさちゃんまだ帰ってないみたいだね」
久美子:「えっ? 一緒に妹を探そうですって?あなた、頼もしいわ!!
そうよ。警察なんて当てにできないんだから・・・。
ねっ、二人で探せばきっと見つかるわよね。今、出かける準備をするわ。ちょっと待っててね」