07/08/06 20:37:20 hElKzkua
>>505
米田達は活動写真を見終わった後、興奮覚めやらぬうち、館内のカフェに居た。
先程の異様な客人達と共に。
『おめぇらが知らねぇのも無理はねぇ。こいつらは通称白百合隊と呼ばれている。』
「私、陸軍大尉の清流院琴音です。」
「私は陸軍軍曹、太田斧彦…ですわ」
一馬達の反応や如何に?
一馬は苦笑い、山崎は怪訝な表情、あやめに至っては絶句。
『まあ世界には色んな奴がいるってこった、ダァーッハッハッハ!』
そんななか、琴音が紅茶のカップを下ろし米田に問い掛けた。
「私達、この後雷門まで行くのですが…如何ですか?
今日は縁日か何かで屋台が出てるはずですから。」
『縁日か…そりゃ好都合だ、なぁ一馬?』
珈琲を頂いている米田は、満足そうに頷き一馬に目を向けた。
『ええ』
どうやら一馬も同意らしい。
多勢に無勢、山崎とあやめも同意した。
「では、浅草の屋台に向かって出発よ!」
斧彦がオペラ歌手ばりの美声(?)を張り上げた。