07/08/04 09:28:24 wiuJCJSh
>>496
を響かせながら近づいて来た。
「貴様ら!我らのことを知っているのか!」
この手の軍人は権力を行使したがる傾向がある、此方が下手にでても上手にでてもややっこしい事になるだろう。
米田は男に対してそんな考えをおくびにも出さず、気楽に蕎麦をすすりながら答えた。
『さて?俺ぁしらねぇなあ。』
「何!?」
『そういきり立つな、まあ一杯どうだ?』
猪口を差し出し米田は酒を勧める。
しかし、その男は猪口を叩き落として、言い放った
「貴様!帝国軍人を馬鹿にしているのか!」
その男は、顔を真っ赤にして正に一触即発という状態であった。
連れの男達も集まり出した。
「ジジイ!昼間から酒を飲み、あまつさえ我々帝国軍人に対するふざけた態度!
よって鉄拳制裁を加える!貴様のような輩が日本を腐らせて行くのだ!」
男は米田の襟首をつかみ、無理やり立ち上がらせようとした。
「…貴様のような…!?」
立ち上がらせようとした時、誰かの手が男の腕を掴んだ。
『…やめておけ。』
その手を掴んだのは山崎だった。
冷淡な表情のうちに怒りを秘めたまま、力を強めていく。
「貴様っ…!離せ!」
『お前が手を離すならばな』
男は襟首から手を離した。