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降魔戦争終結直後
帝国陸軍対降魔迎撃部隊の米田一基・藤枝あやめの両人は帝都大学附属病院にいた。
否、二人と云ってしまうと語弊があるかもしれない。正確には三人居たからだ。
真宮寺一馬。彼が隔離病棟の一室で体を休めていた。‥といっても意識は無い。
米田はそのベッド脇のイスに腰掛けて一馬を見つめ、あやめは林檎を剥いていた。
「‥米田中将‥林檎は‥」
「‥ああ、貰うぜ」
あやめはあくまでも凛とした姿勢を取ろうとしていた、それは米田も同じだ。
しかし、やはり二人に遺された傷跡は大きかった。