03/01/05 06:05 fIKf5L2U
「忘れ物ぉ?」
拍子抜けた調子で聞き返す。こいつは楽な仕事かも知れない。
だが,世の中そう甘くはなかった。次に発せられた爺さんの言葉は完全に予想外だったからだ。
「実はの…
十数年も前のことでの。どの山小屋かも忘れちまったんじゃよ。
あ。いや大丈夫じゃ。どの山かぐらいは覚えておるよ。
ほれ,あそこに見える『スカーン山』じゃ」
爺さんはあっさりと言ってのけた。
…頭が痛くなってきた。あの山小屋だらけの山を探せと言うのか!?
かつて,新種の薬草が発見された時,山小屋が乱設されたと言うあの山を!
もっと詳しく聞きたいか?爺さんの長話に付き合えるなら,覚悟を決めて8へ。
>>8
老人の記憶なんてあてにならない。地図を探すほうが賢明だと思うか?
思うなら,やんわりと(そう老人は労わらなければならない)話しを止めて
9へ逃げろ。
>>9