06/12/02 18:07:31 xCp7k/cJ
四、大将の諸説に関して
>>191は如何なる理由でA説が採用されたのか不明であると言う。
全く同意見である。>>10では明らかに説明不足である。過去に如何に画期的な
議論が為されていたとしても、結論を列挙するだけでは何れも根拠不明な説に
陥るものと言える。次からは各説の論拠と批判、及び批判に対する弁明程度は
記載しておくべきと考える。今からでも過去の議論を纏められる方がおられたら
是非纏めて頂きたい。
一応、過去の議論を踏襲せずに各説を考察するに、
E説は既述の如く、同じ飛越の際に認められる筈である格の規定と味方を取る機能を、
片方は着地点にも適用し片方は適用を否定するという不合理な解釈をしており
妥当でない。味方を取る機能が生来有する性質と解することも著しく困難である。
F説は何を論拠としているのか想像すら不能である。無理な折衷という感がある。
D説は「飛び越えた」駒に「着地点で取った」駒を含むと解するならば可能であるが、
文理的には途中の駒のみと言うべきであろう。
A説は飛越を伴う走りでは飛越でしか取れないが、他に奔王の走りも可能という
如何にも不自然な解釈がある。尤も、「通常の捕獲方法に加え」という文言が
『世界の将棋』に記されており、一理はある。ところが、奔王の動きが別に存在すると
解したとしても、敵駒がいるだけで移動不能になるという重大な例外を肯定する
理由にはならない。但し、防御側に何の隙もなくとも、問答無用で突撃されることを
嫌ったという点では、賛同し得ないこともない。