06/11/29 17:31:01 UDM5EdJc
>>164
一、「何でも盛り込む必要」に関して
大方同意する。但し、通常の動きと特殊能力を直ちに同列に扱えるかは些か疑問である。
火鬼の「焼く」や獅子の足がある場合の特例も絶対に無いとは言い切れない。
特に火鬼は、「焼く」という能力が備わったとしても既に均衡を失するような舞台ではなく、
議論の余地はあると言えよう。
二、摩羯の動きに関して
>>164は、摩羯は駒を取らずとも曲がる際には着地したと解すべきだと言うのであるが、
飽く迄も角行に喩えるならば二度動かした様なものと言うに過ぎないのであって、
走っている「途中で」方向を変えるのであると解するのが妥当と考える。
駒を取ったら止まるという動きは正に一度の走りであると考えられるからである。
棋譜に関しても、転換地点が表記されなくとも一切の混乱は生じないのであるから、
無用ではないかと考えられる。
>>166
三、Wikipediaとの差異に関して
大局将棋に関する最も重要な資料である『大局将棋駒』を未確認なので
確実なことは言えないが、>>148の言う様に『世界の将棋』には無明・提婆に関する
特殊規定は記述されていない。信憑性は乏しいと言える。
又、大将の能力に関しても、「大将」の項目では>>166の言う様に大局将棋の四天王の様な
動きと記述されているが、「天竺大将棋」の項目では大局将棋の大将と同様な記述が
為されており、諸説を列挙せずに専ら著者の解釈のみを漫然と記述した弊害が生じている。
他にも、>>147の言う元龍の動き、更には奔鷲の動きも『世界の将棋』とは異なる。
老鼠の成駒の名称も「時鳥」は二字ではなく縦書きの一字であるとしており、全ての駒に
漢字の読みが付されているが根拠不明なものも多い。
尤も、奔鷲は仮に原本に「居喰い可能」の様にのみ書かれていたとしたら、
充分にあり得ることと考えられるし、「時鳥」も元々縦書きであったのであるから、
「時」と「鳥」が二字であるのか一字であるのかは容易に判断し得ないのであって、
『世界の将棋』の方が必ず正しいとも言えないが、一般的には信憑性は劣ると言える。