06/11/27 18:24:22 ZIkOBdB9
>>155の議論に関して
確かに>>160の言う様に、成ると弱くなる駒の存在は疑問である。
ところが、問題の駒である「禽曹→禽吏」に極めて近い関係にある
「獣曹→獣吏」の動きと比較すると、誤植の可能性は高いと言える。
禽曹の動きは3○ではなく2○なのではないかと考えられる。
又、『新字源』を見ると、「曹」の字が元来裁判官を表すのに対し、
「吏」の字は「もっぱら下級役人の意に用いる」とあることから、
現代と異なり容易に駒の動きを参照し得ない事情を逆手に、
考案者が意図的に罠を仕掛けたとも考えられる。
>>160はB説及びB-2説は「少々ややこしいので合わない」と言うのであるが、
現状最も近いと思われる中将棋で現に採用されている方式なのであり、
大局将棋に不適とする理由にはならないと考えられる。
>>158の議論に関して
>>159や>>160は、乙説では「じっと」の場合に問題が生ずると言う。
ところが、「じっと」及び「居喰い」は、単に行って戻ってくる動作に
特殊な名称を与えたに過ぎず、実際には動いていると解する立場からは、
同じ位置にいても敵陣側に一歩進入した場合のみ成れるとすることは
何らの不自然も感ずるところはないのである。
又、>>159は「『最終的に敵陣外にいるという事実』が最優先」と言うのであるが、
少なくとも『世界の将棋』の記述では「敵陣に入れば成る」のであって、
孔雀や摩羯と異なり完全な二回行動をする獅子が一旦敵陣に着地したという事実を
消滅させるほどの効果があるとは考え難い。成り規定の文言的な解釈という意味で、
敵陣に着地した事実の方が優越すると甲説は考えるのである。