07/03/09 17:02:48 cXhFuKYM
ややこしい、というのは面白いね。一定以上の棋力があるものなら
大抵納得すると思ったんだがな。羽生の頭脳が有益というのはその通りで、俺も
持ってるし、藤井の四間飛車の急所とか、渡辺の本とか、皆それぞれ参考になる。
ただ、これらは定跡とその周辺なんだな。
大山名人の棋譜の急所は、そこではなく、形が乱れてきたときのものなんだ。
例えば、受けが苦手で、本人にその意識があると、どうしても、攻めに偏りがちになる。
ともかく攻めちゃえ、っみたいな、まあ、俺も酒を飲んでると、それで、よく
無理攻めをしちまうんだが、大山将棋を並べてると、自分まで受けが強くなった気がして、
結構気持ちに余裕があったりする。それが思った以上に好結果を生む。
それから、自陣の危険度に対するアンテナ。どういったときに残れて、どういったときに
残れないのか、その急所が朧気ながら掴めてくる。あと、手の渡し方とか
手の殺し方とか、あげていけばいくらでもあるんじゃないかな。
大山将棋に関しては、羽生がいろいろ発言しているね。天才は天才を知るで、
さすがに急所をついている。それから、藤井の大山名人に関する本は
本当にお勧めだな。まあ、この本は序盤戦術がメインなんだが。
天野宗歩の棋譜は、鬼才升田幸三とか、「史上最強のアマチュア」が絶賛してたんで、
俺も手合集買ったよ(笑)。まだ、少ししか並べてないけど。まあ、これは、これからの楽しみに
取っておく。宗歩に関しては、郷田が最高に評価してるようだが、羽生はそうでもないみたいで、
この辺は、やはり気風が関係してくるんだろう。