07/02/05 22:31:11 ksbuqaDv
こんなのはいかがでしょうか?
一巻605ページの対▲加藤一二三の東京新聞杯。
大山の陣形は、今は完全に廃れた銀矢倉。
こんな受身の構えで将棋が勝てるのかと訝っていると、
それに対して加藤は▲4六銀と現代的な攻撃陣を敷き、
案の定、大山の飛角が不自由なうちに速攻を仕掛ける。
その後は、加藤の猛攻につぐ猛攻!
しかし大山は全くあわてない。
徐々に駒得を重ね、馬を自陣に引いて受け潰すのかと思いきや、
両取りをかけられると、馬をあっさり切って反撃に転じる。
飛車も角も自陣で全く動けない大山の、明らかな不利かとおもいきや、
金銀と歩でガリガリと加藤の矢倉を削る、単純で筋悪にも見える露骨攻め。
加藤の連続王手にスイスイ逃げると、なんと飛角が絶妙に受けに効いて
あと少しで詰まない!
最後はと金と金銀でじわじわ寄せて大山の勝ち。
四手角の途上、△5一角の位置から動けなかった角が追撃を阻み、
△8二の初期位置から一歩も動かなかった飛車が
最後の最後で寄せに参加する不思議な将棋。
凄い!