07/05/08 21:06:59 4Bd4Ubvh
「そうだわ、このパンを踏み台にして渡っていきましょう。
バスケットにはいっぱいあるからだいじょうぶだわ。
こんなにあっても、おばあさんはどうせ食べないでしょう」
そうすると女の子は、バスケットにあったパンをつぎつぎに沼地へとなげました。
「これでよし。さっさとすませて、おうちにかえりましょう」
そして女の子は、目の前のパンをふみつけたのです。
するとどうでしょう、ふしぎなことがおこりました。
ふみつけた足が、そのまま沼地へずぶずぶとひきずりこまれたのです。
女の子はおもわずひめいをあげましたが、そのまま沼地の中へとはいってしまいました。
あとにのこったのは、お母さんからもらったバスケットと、
ぶきみにあわだつ沼地だけになりました。
女の子が目をさますと、しらない森の中にいました。
不安になった女の子は、帰ろうとしました。でも足がうごきません。
女の子はじぶんのすがたを見て、ビックリしました。
足がしょくぶつのみきのようになって、地面へとささっているのです。
女の子に怒った神さまが、足をしょくぶつにかえてしまったのです。
女の子は声をだして泣きました、でもだれも来ませんでした。
かわいそうに、いまでも女の子は森のおくで泣いているのです。
たすけて、たすけて、と。
ヴィズグル「長年エトリアの長を務めていた私が、実際に遭遇した事だ。
自然に背いた者を世界樹は許しはしない、気をつける事だ。」
レン「怖ろしい事だな…」
ツスクル(…また騙されてない、レン?)
アルルーナ「クシュン!」
ロリビト「カゼ?」
アルルーナ「…いや、きっと誰かの噂話ね」