07/04/12 23:51:41
うむうむ、不幸なのもほのぼのも萌える
「今度はあっち行って遊ぶぞ、セカン…どうした?」
赤い髪の少年が振り向くと、うずくまっているポケモンの姿があった。
「けほっ、けほ…」
小さな白い手の間から、血がこぼれていた。
「セカンド…!」
「…だいじょうぶ、さっきおくすりのんだから…」
腹に力が入らないのか、けほけほと弱々しい咳が続く。
少年はしばらくそれを見ていたが、ポケモンの前に背中を向けてしゃがんだ。
「…乗れ。」
「え…」
「いいから乗れ。置いていくぞ」
「うん…」
ポケモンの体重が、少年にかかっていく。
(コイツ、意外と重い…!でも俺は兄貴だから…)
(せなか、あったかい…)
よろめきながらも、小さな影はゆっくりと動き出した
こんなんなら。