07/04/14 22:44:11
>>97の設定を読んでからにしてくれ。
>>110
死にかけの電灯がチカチカと照らす、冷たい地下室だった。
台風でも受けたように無茶苦茶に壊され、薄い砂煙が登っている。
そして光に映し出される影が、4つ。
1つは少年。呆然と両足で床を突き、ガタガタと体を震わせ、瞳は焦点を探してる。
1つは青く、巨大な爪を持つ獣。オーダイルだ。
傷だらけの全身をベッタリと床に預け、しかし息を荒げながら、
鋭い目で他の二つを睨みつけている。
その先の1つは青年。
力強く背筋を伸ばし、哀れむように少年とオーダイルを見下ろしている。
もう1つは龍。雄々しく、猛々しい、巨大な龍。カイリュウだ。
高い頭を青年の頬まで下ろし、その表情を覗うようにキュウと鳴いた。