06/11/22 23:55:23
「苦しいだろう?我々の研究材料になるなら楽にしてやるよ。悪くない条件だろう?」
答えはない。
彼はかまわず、ボールを再度投げつける。
ボールは数度揺れ、そして止まり……かけたその時、最後の抵抗か再びボールから出てくる。
「いい度胸じゃないか。おい」
待機していた部下を呼ぶ。
「そのまま連れていけ。回復はいらん、本当に神ならその程度じゃ死なんだろう」
今だ痙攣を続けるそれを運ぶ部下の背を見ながら、彼は近くにあった岩に腰をかけた。
部下の姿が見えなくなり、多少の後。
タバコに火をつけ、彼は一服していた。
「ふー…、まったく手間取らせやがって。さて、リーダーに連絡するかな……ん?」
入り口の方から赤い帽子をかぶった少年が駆けてくる。
最近我々の周りをかぎまわるガキが居ると聞いた。おそらく奴だろう。
「遅かったな、ここにいたポケモンなら我々が頂いたよ」