06/12/17 11:30:49 s1PWivZL0
>>126 いいお茶だな、少し借りるぞ。
「Little Courage」、クリスマスネタに間に合わせるように
何とか完結させます。
Little Courage 7
誰かを守ることなんて、二次元的世界、空想の中。
小説の文字に書かれているような、遠いことだと思っていた。
それがどうだ。
そんな夢のような、遠い話のシナリオに沿って
僕はこうして、大切な人を守るために戦っているんじゃないか。
…だけど、僕は何にもできてないけどね。
アンコン「バカボン、ウィルソン!」
VOIDDD「いいぞ、もっとやっちまえ!」
実際には、まぁちょっと本当に
小説の中の話みたいだけど
大切なあの人は人質に取られて、僕も本来の力を出せずに
ただ殴られ、蹴られっぱなしという状態である。
ふらふらして、立っている感覚も無くなってきた。
DD7(でもどうして、アンコンさんやマドブラさんが
こんなことしてるんだ…?)
僕は知っている。
アンコンさんも、マドブラさんも、ヴォーイの人もこんな事をするような人じゃないってことを。
確かにこの人たちは怖い。
アンコンさんやマドブラさんとは、言葉のコミニュケーションも取れないし
ヴォーイの人だって、その声を聞くと身震いがする。
でも、本当は優しい人達なんだということを知っている。
VOIDDD「アイツの台詞は本当だったんだな。
まさかコンマイのコンピューターでコイツと、あのガキだけが
赤状態になれないなんてな」
DD7「…なんて…言うな」
VOIDDD「アァ? 今なんか言ったか?」
DD7「落書き帳さんをガキだなんて言うなッ!」
VOIDDD「ウルセェ!」
DD7は腹を膝で思いっきり蹴られた。
彼の体に鈍い衝撃が走って、膝がつく。
―本当はこんなこと言いたくないのに。
――情けないなぁ…
――あの人、一人さえも守れないなんて。
情けないや、僕って。