07/06/17 00:04:01 depLxSpp0
>>144の続き
モニターの前でため息を漏らすセラ。
『助かった…まさか、“エデン”に攻撃されるとはね』
「想像もしなかっただろうな」
『っていうか、“エデン”の防衛能力なんてついてたかしら?』
「侵入者という可能性が有力…なのだが…」
『どうかしたの?』
「いや、安易に解除ができたのでな」
『…』
「ひとつだけ思い当たることがある」
『何?』
ひっそりと、気づかれないように、ユーナは息を呑む。
「侵入者…ではなくて」
『きゃあああ!』
「―!どうしたユーナ!?」
『あ、ごめん。うるさかった?』
「いや、状況の説明を…」
『いやーデコイが造ったモノに乗って空飛ぶのも考えようだったけど、自分の身を―』
「だから状況の説明を―」
『自己保存?懐かしい原則ねぇ、懐かしいを通り越して古い!だってそれ―』
「説明しなさい」
『怒らないでよっ。怖いなぁもぉ。…セラちゃん最近よく喋るようになったからちょっと…』
「ユーナ…」
『私達って、話さないじゃない…?』
「…会話を必要としていなかったからな」
『…変われるかな?』
「“変わろうとする”のだろう?」
ロックが飛び出していた最中、ユーナは苦笑いを浮かべた。
◇ ◇ ◇