07/05/04 02:42:16 N9ZjJOad0
>>142
ドンッ―
「きゃああああ!」「キャッ!」「うわっ!」「わー!」
コックピット内に激しい振動音が響き、ドアや窓が叫び、振動で平衡感覚を一瞬で失う。
「破片が当たったのよ!せっかく逃げ切ったのに!」
「あの子達が!!」
ロックはシートから離れ、
「ボクが見てくる!」
ロールとトロンは操縦、ユーナはまだ本調子ではない、誰も止められなかった。そしてロックが元のシートに座ることは二度と無かった―
「ううううううわあああああああああああ~~~~~~~~~~」
「ああ!ロックさん!」
「…よっと」
開いたハッチから落ちそうなコブンを助け、閉じる。
「怖かったぁ~ありがとうございますぅぅ」
「ホラ、トロンちゃんが心配してたから」
「ハイィ~」
ロックは見送りながら耳に手を当てる。
「『聞こえますか?ユーナさん。衝撃でハッチが空いただけみたいです今閉めましたから大丈夫ですよ。ほかに異常がないか見てきます』」
まだ慣れていないのか、口から漏れていた。
エンジン部付近へと足を進めるその途中、
「ん?あ、ボックスだ。何が入ってるんだろ…ってコレ、パーツと…武器だよねこれ。…もって行こう」
ようやく尾翼付近に到達。
「よし、大丈夫みたいだな。さすがあの二人が造った―」
ロックは聞き逃さなかった。何かが蠢く音。その場所へ走り、叫んだ。
「誰だ!!」