07/09/12 00:16:21 FBJzNAfP0
何時からだろう?
気が付くと、いつもあの人の背中を見つめている
決してがっしりしている訳では無い
決して逞しい訳でも無い
ごく普通の背中だ
だけど、「大きい」
その背中は、誰よりも大きく見える
そして、誰よりも「安心させてくれる」
何故だろう?
何故私は、あの人の背中を「大きい」と思うのだろう?
何故私は、あの人の背中を「安心させてくれる」と思うのだろう?
嬉しい時、悲しい時、困った時、寂しい時、悩んだ時…
何時も私の傍に、あの人が居てくれた
何時も私の前に立ってくれた
何時も私を護ってくれようとしていた
自分の事を後回しにしてでも、私の事を真っ先に考えてくれて
ああ
きっと、そうなんだ
あの人の背中は、私を受け止めてくれるからなんだ
あの人の背中は、私の全てを背負ってくれてるからなんだ
私の全てを受け止めてくれても、尚、前に立ち続けてくれるからなんだ
だから、私はあの人の背中を見つめ続けているんだ
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「おはようございます」
「おはよ
どう?今日の調子は」
「はい、駅の階段を一度も休まずに登れましたぁ」
「そっか
さあ、じゃぁ今日もレッスンと行こうか」
「はい」
外へ、出かける2人
Pの後を追うように、雪歩が続く
その背中を見つめながら